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二条河原落書

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「橋下徹大阪府知事の教育改革構想」

文章、一部修正しました(16:52) <<(_ _)>>

2月1日に、大阪・中之島の中央公会堂で開催された、「大阪私学保護者の集い~橋下知事と大阪私学を語る会~」に、保護者の一人として参加してきました。

例年は、「大阪私学振興大会」という名前で、「大阪私立中学校高等学校保護者会連合会」の主催、「大阪私立中学校高等学校連合会」の協賛で行われている会ですが、民間団体の会合には「公平に一切顔を出さないことに決めている」という橋下知事が、「保護者と学校関係者との意見交換会という形なら出てもいい」ということで、急遽、趣旨を変更しての集いとなった、という経緯がありました。

府知事・府議会側と学校関係者とのパネルトークと、保護者・私学関係者からの質問&橋下知事からの回答で、約1時間半。

まあ、橋下知事は、TVで見ているのと同じで、よくしゃべることしゃべること…(笑) 司会・進行役が「あのー、私が話を振るまで待っていただけませんか(苦笑)」とあわてるくらい、最後は、帰宅を急ぐお母さんたちに向かって、ワイヤレス・マイクを握って舞台前方へ出てきて「よろしくお願いします」と頭を下げるなど、終始、ご自分で仕切ってしゃべってましたね。

ざっくりと、橋下知事の主張をまとめれば、「私学憎しで、補助金を削るわけではない。府が借金だらけなので、医療補助なども含めて、いろんなところを削ったその一貫として、学校関係も削らざるをえなかっただけなので、“私学の敵・橋下”と思わないで欲しい」ということと、「府下の高校を、公立・私立を同じ土俵に立たせて競争させ、サービスの悪い学校は、公立であれ私立であれ、淘汰されて潰れてもいいと思っている」ということでした。

また、学費の助成に関しては、「基本的な授業に対しての補助は行いたいが、各私立学校で独自の活動(贅沢な…とは表現しませんでしたが、修学旅行やその他の課外活動など)に関しては、税金を突っ込むことはできないので、それはその学校を選んだ親が負担すべきだと思う」ということを、繰り返し言っておられました。
あと、「高い役員報酬支払ってる学校には助成しない」こととか。

それから、「高校授業料無償化」に関しては、「皆さんが選挙で投票した民主党政権が、“不徴収”にすると、法律作って決めちゃったんで、ボクは、年5万円くらいはいただきたいと思ったんだけど、『取っちゃいけない』という法律ができちゃったんで、取れないんですよねえ」と、民主党政権に不満たらたらでした(苦笑)
――いや、あなた、民主党の応援で知事になったんじゃないの?と、思わず、隣のお母さんとツッコミ入れてしまいましたが…。

それにしても、「不徴収」の法律ができるなんて話、知りませんでした。

※「公立高等学校に係る授業料の不徴収及び高等学校等就学支援金の支給に関する法律案」(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/06030110/1289727.htm

ただ、橋下知事の話を聴いていると、どうも、「バウチャー制度」について、無理解というか誤解をしておられるようなので、その点で、学校関係者との話が噛み合っていませんでした。

教育費を「バウチャー(クーポン券)」方式で、学校に直接助成金を配るのではなく、子供たち一人ひとりに配れば、公私間の不公平感も無くなるし、「公私が同じ土俵で自由競争する」という環境も整えられると思うのですけどね?
つまりは、学校の人気投票も兼ねて、「良い学校」にはバウチャーが集まり、公費の助成金が厚く配分されることになるのですから。


もう一つ、知事の抱いている公立と私立のイメージが、ひと昔前のものではないか、と以前から感じていたのですが、今回の話を聴いていても、やはりそうらしい、と思わざるを得ませんでした。

ちなみに、ご自分の7人のお子さんたちには、“高校浪人”させてでも、絶対に公立高校へ進学させるそうですが――。

なんというか、「公立高校は、子供が頑張って勉強して、その努力が、入試というフィルターを通して、結果として出たら入れるところで、私立は、公立で振るい落とされた子供で、親に経済的余裕があれば選んで行けるところ」というイメージみたいなんですよね。

だから、「勉強で結果が出せなくて公立に入学できず、まあ、お金があるから私立へ、自己責任で入学したんでしょ? それを入学してから、『公立行かせてる家庭と平等な金銭負担にしてほしい』と言うのは、ムシが良過ぎるんではないのか?」というニュアンスなのですよ。


加えて、橋下知事が「分かってない」と思うのは、大阪の公立中学校の「教育力の低さ」です。いじめや暴力沙汰などで荒れている、とか荒れてないとかいうこと以前の問題――公立中学に通っているだけでは「まともな高校へ進学できるだけの学力」が身につかないという、学校の存在価値そのものに関わる問題があることを、橋下知事は認識できていないと感じるのです。

だから、「親が好きで選んで私立高校へ行かせている」のではなく、「まともな教育をしてくれる公立中学校が無いから、中学から私立へ行かせる。そして、そのまま、私立高校に通うことになっている」というのが、今の大阪府下の子供たちの状況だと思うのです。

もし、地元の公立中学校へ子供が進学したら、私立中学へ通うのと同じかそれ以上の教育費をかけて、学校外の塾や家庭教師の世話にならなければ、上位層の公立高校へは合格できない――というか、教育費がかけられる家庭がそうするようになってきているので、塾に通わず、公立中学へ通って自学自習するだけでは、その「競争」に負けてしまうのが現実……では?


◆中3の塾代など学校外活動費、過去最高の年40万円
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100128-OYT8T00369.htm
〔読売新聞 2010年1月28日〕
 公立中学の3年生を持つ家庭が2008年度、学習塾や習い事などに支出した1人当たりの「学校外活動費」は、過去最高の約40万円に上ることが、文部科学省の「子どもの学習費調査」でわかった。
 うち8割は塾代や家庭教師代が占めており、高校入試に備えた支出とみられ、中学生を持つ家庭の教育費負担の重さが浮き彫りになった。
 (略)
 放送大学の小川正人教授(教育行政)の話「学校外活動費が中学で伸びているのは、高校進学を人生の岐路と考えている人がまだまだいるため。ただ、学用品代などが払えず自治体から援助を受けている家庭が多いことを踏まえると、教育費の平均を押し上げているのは富裕層だと考えられる。低所得者の教育費にさらなる対策が必要だ」



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# by rabbitfootmh | 2010-02-03 00:36 | 子育て/教育

「優しすぎる? それとも…?」

21日に放映されたNHKの『クローズアップ現代』で、「“助けて”と言えない~共鳴する30代」というのを見て、なにか納得できない自分がいた。

 ◇クローズアップ現代
 2010年1月21日(木)放送 “助けて”と言えない ~共鳴する30代~
「助けて」。この言葉が言えず、孤独死した30代の男性を去年 10月にクローズアップ現代で取材し、放送した。番組では、 生活に困窮し、命に危険を及ぼしかねない状況になっても助けを求めない30代の姿を取材。彼らは、こうした状況になったのは、自己責任だと自らを責め、「助けて」の言葉を拒み続けていた。
この放送直後、インターネット上のブログでは書き込みが急増。わずか3日で2000件を超えた。その多くが30代で、驚くことに孤独死は他人事ではないと共感するものがほとんどだ。なかでも30代の女性に、共鳴する声が瞬く間に広がった。
一体、いま30代に何が起きているのか?番組では、ブログの声から、静かに広がる「助け」を求められない30代の実像を継続取材した。 (NO.2844)

 スタジオゲスト:平野 啓一郎さん(作家)

昨年10月に放映された、同番組の「30代のホームレス」を取材した内容に、「共感する」というブログの書き込みが急増したことを受けて、10月に取材した男性を追跡取材したものだった。

「全部において 何が悪いって 自分が悪い。
 何が悪い? んー自分が悪い。これ以外の言葉はない。」
「今だと 自分が頼っているだけになってしまうんで、…
 (友人が)助けてと言ってきても、自分は助けてあげれない。
 (助けてと言うことは)相手に100%負担をかけることになるんで
 それだけはちょっと できる問題ではないと思います」
と、そのホームレスの彼は言う。

「助けて」と言えない30代に共通する思いとは――

 「こうなったのは、全部自分の責任。
  自分の努力が足りないから、うまくいかない。
  自分が成功するためには、誰かを蹴落とさなければならない。
  自己責任で頑張らないといけない。自分の努力が足りない。
  負けを認めても、“希望”が見つからない。
  一度でも助けを求めたら、そこで“終り”だ。
  助けてもらうような“弱い”自分になりたくない。」(要旨)


「他人を蹴落さないと、自分が蹴落とされる社会」

これって、サヨク教育の“成果”のような気もするなあ…。
「切磋琢磨」という発想が、すっかり抜けてしまってる。
「受験で、自分が合格した時は、どこかの誰かが不合格になっている。自分の成功のために、“犠牲”になった人が一人いる」というような発想でしょう?

「自己責任」の意味を、ホームレス支援をしているNPOの奥田知志氏は「これは、助けたくない人たちの論理で使われる言葉だ」と「『それはあなたの問題だ』と言い切ることによって、『社会は手を貸さないよ。あなた自身が頑張るしかないんだよ』という、“助けないための理屈が、“自己責任論”だったと思う」と定義付けている。

同氏は「(今30代の)彼らが中学生の頃から、“自己責任論”の時代で、責任を果たせない人間は、人前にも、親の前にも立てない、という考え方に呪縛されている」のではないか、と解説する。

だが、「自己責任」の本来の意味は、そんなものではないはずだが、いったい誰がそんな使い方をし始めたのだろうか?

「自己責任」というのは、因果の法則によって、自分自身の考えや言動が原因(種)となって、ある結果(実)が現れるということであるから、悪い種を蒔けば悪い結果が現れるが、その逆に、良い種を蒔けば良い結果が現れる、ということ。
ただ、種が実るまでの経過には、もちろん他人や環境の介在も無いはずは無いが。

この番組を、中2の子といっしょに見ていたのだが、私が、「自分独りだけでは、絶対に生きられないのだから、困っている時は、助けてもらえばいいじゃない。それで、自分か立ち直ったら、今度はその恩返しをすればいいわけだから……?」と言ったら、中2に、「それでもやっぱり、助けを求めたら“負け”だと思うから、できないんだよ」と、彼らに共感を示すようなことを言われたので、考え込んでしまった。

そうか、“負け”なのか。
自分の弱さを認めることや、自分の失敗を失敗と認識することは、“負け”なのか――。

寂しくて、人との繋がりを求めたがるくせに、自分から働きかけることは、“負け”になるのか。

なんだか、「逃げちゃダメだ」と自分に言い聞かせながら、ズブズブとトラウマの泥沼にはまってゆく、シンジ君みたいだねぇ。

「親に心配をかけたくないという気持ち。親の前での“自分”の姿を守りたい、子供の頃から知ってくれている“自分”の中に、苦労している姿を混ぜ込んでしまうことが嫌だという気持ちがあるのではないか? 親子関係が薄くなったのではなく、その部分はキレイなままでとっておきたいのではないか」と、平野啓一郎氏は言う。

でも、「人生80年」時代の今、織田信長が「人生50年」と吟じてから400年ほど経った今、人の寿命は1.6倍になっている。
長い人生の中で、失敗を恐れていたら、生きてるのが辛いのも当たり前かもしれない。

でも、自分自身が認めようが認めまいが、他人が気づこうが気づくまいが、失敗は失敗なんだが……。

大切なことは、失敗から学ぶこと、失敗から立ち上がって、新しい成功への道を歩き続けて行くこと――ではないのだろうか?
「成功とは成功するまでやり続けることで、失敗とは成功するまで やり続けないことです。
 失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するまでつづけたら失敗ではなくなる。(松下幸之助)」

「人に頼ると迷惑をかけるからいやだ」「他人に助けてもらわずに、自分独りで頑張り通す」という心は、一見、優しさから出ているように感じ、謙虚なようにも聞こえるが、その実は、すごく「傲慢」な心ではないのかと思う。

諸法無我――この宇宙の生命は、みんな網の目のように繋がっていて、何一つ、誰一人、切り離されて存在することはできないのだと、知ることが必要なのではないだろうか。

もちろん、「自助の精神」は必要だし、それ相応の「努力」も必要だ。その「自助努力」の結果は結果として、受け入れなければいけない。そういう意味での「自己責任」はある。

けれど、やっぱり、人は独りでは生きてゆけない存在だ――。
それを認めて受け入れないことには、始まらないのだろうと思う。


番組の後半で、平野氏が提言していたのは、「善意による寄付金」によって、困った人たちを支援した方が、税金によって助けられるよりも、彼らは利用しやすくなるのではないか。そういう支援ができるような寄付金制度を作ればいいのでは――ということだった。

それは、友愛・鳩山政権とは、まったく逆の方向のものですよね。
民主党は、「困った人をすべて税金で助けてやろう」という方向へ走っているが、それは一見優しそうだが、実は、『北風と太陽』の“北風”の発想で、「困ってる人のため、弱者であるあんたたちのためなんだから、文句を言わずに政府の言う通りの税金を納めろ」ってことになってしまう。

そうではなく、温かい“太陽”のような善意、相手を幸福にしてやりたいと思う気持ちからの寄付で、社会保障的な弱者救済をやろうという発想に切り換えよう、ということだろう。

そのためには、できるだけ「小さな政府」を、安い税金で運営してもらい、国民には、できるだけ自由な経済活動を許してもらって、もうけた中から自主的に寄付してゆく、という循環にしないとダメだろう。

「そんなことしたら、私利私欲に走って、もうけを独り占めにするヤカラが出て、正直者がバカを見るんじゃないか?」と心配する人が必ず出てくると思うが、ご安心めされよ。
死んだ後に、我利我利亡者の魂は暗い世界へ行って反省を迫られることになるし、善意を施した人は天国へ招かれて、仏神から“よくやった”と褒めてもらえるのだから。

前述の奥田氏は、番組の最後に「今は、絶望することも希望を見つけることも、すべて自己の中で完結する考え方が支配しているが、本当の希望というものは、自分の“外”から差し込んでくる光ようなもの。『君には希望がある』と周りの人か言ってくれたときに、『僕には希望があるかもしれない』と思える。それを“社会”というんだと思う」と言っていた。
小説家の平野氏よりも文学的な表現だが(笑)、納得できる説明だと思った。
 
 
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# by rabbitfootmh | 2010-01-23 14:28 | 日本の社会問題

「首相公選制」の方が…マシ?

昨年夏の衆院選挙で、国民は確かに民主党を選んだが(私は票を入れてないけど・苦笑)、「数の力」を背景にして、鳩山首相が、未来の確固たるビジョンも無しに、いい加減な政策を振り回したり、小沢幹事長が強権を発動して、自らの欲望を実現したりすることを、望んでいたわけではないはずだ。

現与党・民主党のトップ2人は、ケタ違いの「お金の力」で政権を握る地位に就き、下々の庶民には“お情け”をかけて、たくさんの手当てをバラ撒いてくださるおつもりのようですね。
しかも、そのバラマキの財源は、自分たちのポケット・マネーではなく、これから新しく国民から吸い上げる税金らしい。

小沢氏の言う「民主主義」は、「多数派が権力を握る政治システム」のことであって、古代ギリシャ発祥の民主主義では無いし、同じく、「民主主義による無血革命」(※)というのも、愚かな民衆の鼻先に“ニンジン”をぶら下げ、耳に心地よい言葉で欺き、騙し、大量の票を集めて「国民の皆さまの声に応えるため」とうそぶくもの。

自分と自分の愛する国を守って、明るい未来へ続く正しい道へと導いてくれるリーダーは、自分の意志で選びたい。

アメリカの大統領選挙のやり方が正しいのかどうか、それは分からないが、少なくとも、「自分が選んだ」という責任感が持てるし、それは同時に、間違ったリーダーを選んだ時も、「それは自分の責任」として納得できる。
そして、その教訓と反省から、「次は正しい選択をしよう」と、学ぶことができるはずだ。

「二大政党制」などという選択肢の狭い選挙の形を崩した方が、議員(政治家)を目指す人たちにとっても、幸福なのではないのだろうか?

日本人は「白黒」をつけないとすっきりしない傾向を持っていそうだが、もっと多様性を認める寛容さや度量を身につける努力をした方が良いのかもしれない。


『議会制民主主義が政権交代が、本当の民主主義が…』〔下記産経ニュース記事参照〕

「民主主義民主主義…って、オマエ、どんだけ しつけーんだよっ!」 (と、万屋銀ちゃん風に叫んでみる・笑)


※参照ブログ
小沢氏は即刻辞任せよ――小沢氏、任意聴取
〔黒川白雲・幸福実現党政調会長ブログ 2010年1月6日〕

鳩山首相、「どうぞ戦ってください」発言を修正
〔asahi.com 2010年1月17日〕
(記事抜粋)
  鳩山由紀夫首相は17日、民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体への強制捜査をめぐる自らの発言について「検察を批判するとか、捜査に予断を与えるとか、そういうものでは一切ない」と語った。首相は16日に小沢氏に「信じています。どうぞ戦ってください」と述べたが、検察に対決姿勢を示す小沢氏の肩を持つのは行政府の長として不適切だとの批判を受けて、軌道修正をはかったと見られる。・・・
【小沢幹事長あいさつ詳報】「信念を通し、戦っていく決意」
〔産経ニュース 2010.1.16〕
(記事抜粋)
 「わが党の、この党大会に合わせたかのようにこのような逮捕が行われている。私は、到底このようなやり方を容認できないし、それがまかり通るならば、日本の民主主義は本当に暗澹たるものに将来はなってしまう。私はそのことを私個人のうんぬんよりも、非常に憂慮いたしております。
 そういう意味におきまして、私は断固として、このようなやり方、このようなあり方について、毅然として、自らの信念を通し、そして戦っていく決意でございます(よし、の掛け声)。
 お昼前に鳩山総理ともお話をいたしました。そして、ただいまは総理から、大変力強い言葉をいただきました。私はこの総理のお気持ちを自らの支えとして、今後とも与えられた職責を果たしていくと同時に、当面、こういう権力の行使の仕方について、全面的にきちんと対決をしてまいりたい、そのように考えております(拍手)」

 「いずれに致しましても、本当に国民の皆さんの力でようやく日本に議会制民主主義が定着しようとしているこの矢先でございます。私は本当に40年のこの政治生活の中で、日本に議会制民主主義が政権交代が、本当の民主主義が定着すること、それのみを願って今日まで頑張って参りました」
小沢氏団体に簿外15億円の疑い 東京地検捜査か(Excite エキサイト : 社会ニュース)
2010年1月17日 21時46分 ( 2010年1月17日 22時04分更新 )



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# by rabbitfootmh | 2010-01-17 23:54 | 日本の社会問題

「日米同盟に亀裂?」


少し前のことになるが、TVで放映されていた『ジュラシックパーク3』を観た時、それまで2~3度観た時には気づかなかった事に、初めて気づいて「へぇー」と思ったことがあった。

最後、命からがら恐竜たちの追撃から逃れて、島の海岸へとたどりついた人たちが、沖合から近づいてくる船影と空のヘリコプターをを見て、「助かった!」と小躍りするようなシーンがある。
確か、その船の横っ腹に書かれた文字が、一瞬画面に大きく映るのだが、それが「MARINES」(うろ覚えです)だったもので、「さすが、アメリカ人!」と、妙に感動したのだった。

たとえ恐竜相手でも、海兵隊なら、簡単にやっつけてくれるという信頼感があるわけだから。
日本人だったら、命の危険にさらされた時に、自衛隊が来てくれることを期待するだろうか?

先月放映された、TV東京の「日高義樹のワシントンリポート」で、沖縄の基地問題についての質問に答えた2人のアメリカ人の意見を聞いて、「やはり、日本の常識は世界の非常識」なのか、と思ってしまう。

同時に、日本人(ある特定の層だけかもしれないが)が抱く、軍隊に対する嫌悪感は、アメリカ人には理解できないようだ。自分たちは、軍隊の存在を肯定しているため、「社会問題の一つ」として、民主主義社会でなら、話し合いで解決できる種類のものと考えているので、日本とアメリカ(の政府)の思惑が、ズレたまま隔たってゆくのでは、という心配もある。

下記に引用した、『日高義樹のワシントンレポート』に登場した、アメリカ人の女性ジャーナリストのように、「アメリカ人は、海兵隊が好きよ」と、サラっと言えるのが普通……なのかもしれない。

軍隊というのは「必要悪」なのだろうけれど、経済力があり、見識の高い人材が豊富な国家が、他の国々を正しくリードしてゆくために、まだまだ「力」に訴えなければならない場面に、今後も少なからず遭遇せざるを得ないとするならば、日本が世界の中でそれ相応の役割を果たすのを妨げるものを抑止する「軍事力」を、自前であれ借り物であれ、保持しておく必要はあると思う。

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<日高義樹のワシントンリポート> TV東京
2009年12月14日放映
第171回「日米関係は基地問題では揺るがない」より


同じ問題はアメリカにもある。「近所に来るのは迷惑だ」という。
誰もが地域を守ってほしいと思っているが、自分の住んでいる場所には来てほしくない。日本で起きていることは、政治的、社会的な問題で明白だ。解決の道はある。

We have those problems in the United States. We always, says, "not on my block". Everybody wants to have, you know, the appropriate supports for society, in the region, but they don't want on their block.
And what's going on in Japan is...it's political, it's societal, it's very visible.
We'll find the way around this.

トム・ドナヒュー(Thomas J. Donahue・全米商工会議所会長)

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アメリカ人が理解できないのは、友人である日本が、海兵隊をいらないと言っている事です。私達は海兵隊を愛している。
長い間の関係があるのに、なぜ日本の友人達が海兵隊を嫌ったり、駐留させたくないと考えたりしているのか、分からない。アメリカ人には理解できません。

Something American public dosen't understand, it seems to me, we have hard time understanding, and I undrstand how cotroversial it is, IS our friends in Japan not wanting our Marines. We LOVE our Marines.
So it help enormously I think of the American public had better understanding of what is it about our friends in Japan, you know, what is about our Marines, our friends in Japan are no longer or unfriendly to hosting, you know, given our long standing relationship in this regard. That's something Americanpublic dosen't understand.

ケイト・オバーン(Kate O'Beirne・「ナショナル・レビュー」ワシントン編集長)

 ※英語の聞き取りには、あまり自信がありませんので、「参考」程度にしてくださいね(^^;
  特に、オバーンさんはものすごい早口で、よく分からない(苦笑)

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いったい誰が、政策の方向の決定権を握っているのか、日に日に分からなくしているような、民主党・幹部の人たちのドタバタ発言には、呆れてしまう。

その結果が、政府・民主党の政策決定にも影響を及ぼしそうだという沖縄・名護市長選挙は、今月24日に迫っているが、日本(日本人)全体の利益にかかわる政策決定に、「地方の事情」が影響するというのは、ちょっとコワイ気もする。
「地方分権」も、善し悪しということか?

名護市長選告示まで1週間 移設の是非最大争点
〔琉球新報 2010年1月10日〕
 【名護】1月24日投開票の名護市長選挙は17日の告示まで1週間に迫った。米軍普天間飛行場の辺野古移設の是非が最大の争点で、受け入れ容認の立場を取る現職の島袋吉和氏(63)と、移設反対を訴える新人で元市教育長の稲嶺進氏(64)の一騎打ちとなる公算が大きい。選挙結果次第では政府の移設先決定方針に大きな影響を及ぼしそうだ。

普天間打開に手詰まり感=平野官房長官、沖縄視察も展望開けず
〔時事ドットコム 2010/01/10〕
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題の解決に向けた平野博文官房長官の就任後初の沖縄訪問が10日、終わった。米軍基地視察など一連の日程をこなし、平野長官は記者会見で「(沖縄の)実情を見た上での発言、意見集約ができる」と訪問の成果を強調した。一方、仲井真弘多知事はきっぱりと県外移設を求め、米側は同県名護市辺野古に移設す る現行計画の履行を要求。期限とした5月までに事態をどう打開するか、平野長官には手詰まり感も漂っている。

肝心な問題は「結論先送り」で、のらりくらりと優柔不断なまま日にちを稼ぐばかりだし、慎重な検討が必要な問題は、小沢幹事長の独断で決まってゆくような感じだし――。

民主党が政権握っている限り、日本が力強く復活できる見込みは小さいのではないかと、とても心配です。


※参照ブログ
パワー・バランスの空白地帯を作るな
 〔黒川白雲・幸福実現党政調会長 2009年12月23日〕
 地元の元県議からもお話を伺いましたが、「沖縄の人達が最 も恐れていることは、(鳩山政権によって)移転合意が白紙
に戻 され、普天間基地がこのまま固定化されることだ」という沖縄 県民の本音を教えて頂きました。

 鳩山政権は、普天間基地移転問題の結論の先延ばしを行っていますが、それは事態の打開をより複雑かつ困難にするだけであり、日米関係は更に悪化するだけでなく、地元沖縄県民も早く結論が出ないことに不安と不満が高まっています。


  
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# by rabbitfootmh | 2010-01-11 14:36 | 日本の社会問題

「ツィッター始めました――鳩山由紀夫」

メルマガを編集していたら、速報が入ってきました。

◆藤井財務相辞任:後任は菅副総理 仙谷氏が国家戦略相兼務
〔毎日新聞 2010年1月6日 19時40分〕
 鳩山由紀夫首相は6日、藤井裕久財務相の辞任を了承し、後任に菅直人副総理を充てることを決めた。菅氏が兼ねていた国家戦略担当相は、仙谷由人行政刷新担当相に兼務させる。同日夜、首相官邸で記者団に表明した。

うわぁ…?! 菅さんで大丈夫なのかなぁ?
もっとぐだぐだになりそう(T_T)

 --- --- “菅”話休題 --- ---

「ニセ鳩山」が話題になったツィッターですが、ホンモノの鳩山首相が、元日から始めたということで、さっそくフォローしてみましたが――わはははは…!

ツィッター初心者の私が批評するのもナンなんですが、そもそも、ネット上でのコミュニケーションのあり方が、感覚としてぜんぜん分かってらっしゃらないご様子。

しかも、いちいち秘書官が仲介して投稿しているというから、苦笑を禁じ得ない。
そんなにも 「失言」コワイか 民主党(笑)

■鳩山首相のツィッター
(投稿の古い順に抜粋)
 みなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。今日からツイッターとブログ「鳩cafe」を始めました。http://bit.ly/7OSH1o ご感想など@hatoyamayukio へお寄せください。馴れるまでは1日1ツイートが目標です。
 10:49 AM Jan 1st Keitai Webで

 たくさんのフォローありがとうございます。「本当に本人が書いてるの?」というコメントを読ませていただきました。スタッフの意見も聞きつつ、基本的に私が書いています。それをメールで秘書官付に送り、ツイッターへの送信はその人がやってくれています。
 9:49 AM Jan 2nd Keitai Webで

 続けて送ります。スタッフに聞いたのですが、ツイッターは1日にフォローできる上限が1000人程度のようです。フォローしてくださった方々すべてをすぐにフォローできないのは心苦しい限りですが、順々にさせていただきます。なお、ブログ更新しました。http://hatocafe.kantei.go.jp/
 9:53 AM Jan 2nd Keitai Webで

 私がみなさんをフォローしていることについて「本当に読んでいるのか」「そんなにフォローできませんよね」などご指摘を頂きました。確かに全てのコメントは読めませんが、執務室のモニターにみなさんのコメントを常時表示し、それを読んで少しでもみなさんの生の声を知りたいと思っています。
 9:25 AM Jan 5th Keitai Webで

まず、ツィッターの「フォロー」の意味をご理解されていない。
6日午後9時現在で、鳩山首相のフォロワーはすでに113,651人。
1日千人ずつフォローしたって、114日かかるでしょ……あ、いや、フォローって、そういうもんじゃないから、真に受けないでね(苦笑)

『執務室のモニターにみなさんのコメントを常時表示し…』

あのー(^^;
「国民の声を聞く」というのは、そういうことではないでしょう。
そういう発想で、一国のリーダーをやってもらっちゃあ困るんですけどもね。
衆愚政になって、税金をバカスカ吸い上げて、ばらまくしかなくなるんじゃないのか?

首相がこういう状態の国で、選挙運動にWEB戦術を解禁したら、いったいどういうことが起きるでしょうか? コワイですねぇ。

■水道橋博士のツィッターから
 確かに政治家には必須になるかもしれないが、総理のような立場の人は「まだ使い方がわからないうちはやっちゃだめ」と言うべき。
 (加藤紘一氏が「総理はやっちゃだめ」と言ったニュースに
 7:48 PM Jan 5th webで



「ツィッター始めました――鳩山由紀夫」_a0037706_2146893.gif 「ブログランキング」
# by rabbitfootmh | 2010-01-06 21:46 | 日本の社会問題
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日々のニュースに辛口コメントを


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