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二条河原落書

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「オバマ新大統領は、宗教指導者?」

アメリカ人の多くを魅了し、「英語が苦手」な日本人の多くまで魅了した、オバマ新大統領の演説ですが、「演説集」(CD付)もバカ売れだそうで、しばらく「ブーム」になりそうですね。

確かに、ブッシュ大統領の、ごにょごにょした英語よりは、はっきりと聞き取りやすいし、難しい単語も少ないし(これから、政策論議などし始めると、難しい単語も増えるのでしょうか?)、「嬉しい英語」ではあります(^^)
 Today I say to you that the challenges we face are real. They are serious and they are many. They will not be met easily or in a short span of time. But know this, America: They will be met.

 On this day, we gather because we have chosen hope over fear, unity of purpose over conflict and discord.
  ※meet (困難に)立ち向かう
    conflict 衝突、対立   discord 不一致、不調和

さて、就任演説の内容ですが、かなり理念的なものになっています。
 われわれが立ち向かう挑戦(★)は新しいものかもしれない。われわれが立ち向かう手段も新しいかもしれない。しかし、われわれの成功は誠実、勤勉、勇気、公正、寛容、好奇心、忠誠と愛国心といった価値観にかかっている。これらは昔から変わらない真実だ。これらは歴史を通じて、進歩を遂げるための静かな力となってきた。求められているのはこれらの真実に立ち返ることだ。
  ★challenges 「難題、困難」という意味の訳もあり
政治指導者というよりは、宗教カリスマって感じですね。

【オバマ大統領就任演説全文(1)】世界は変わった。われわれも変わらねば
 〔MSN産経ニュース 2009.1.22〕
 われわれの旅は続いている。われわれは依然として地球においてもっとも栄えた力強い国である。われわれの労働者は、この危機が始まったときより生産性が低いわけではない。独創性が少ないわけではない。米国のモノとサービスは先週にも先月にも昨年にも劣ることなく求められている。われわれの能力は変わらない。しかし、現状を維持し、限られた利益を守り好まない決定を先送りするときは終わった。きょう、われわれは起き上がり、ほこりをはらい、米国再生の仕事を再び始めなければならない。
【オバマ大統領就任演説全文(2)】ありがとう。みなさんに神の祝福を
 〔MSN産経ニュース 2009.1.22〕
 われわれは自分たちの生き方について謝ることはしないし、それを守ることに躊躇(ちゅうちょ)はしない。テロを起こし、罪のない人々を殺して目的を達成しようとする人たちに告げよう。われわれの精神はより強く打ち砕かれることはない。われわれはあなたがたを打ち破るだろう。
オバマ大統領就任演説全文(英文) Remarks of President Barack Obama
 〔MSN産経ニュース(国際) 2009.1.21〕

オバマ支える、27歳スピーチライターの素顔
 〔MSN産経ニュース 2009.1.22〕
 オバマ米大統領とともにホワイトハウス入りした青年がいる。20日の就任演説など一連の演説原稿を二人三脚でまとめたジョン・ファブロー氏。新大統領の主任ライターを務める童顔の27歳も、オバマ氏の弁舌に魅せられた一人だ。

 マサチューセッツ州の私大ホーリー・クロス大を卒業後、2004年大統領選に出馬したジョン・ケリー民主党上院議員の演説草稿に携わった。ケリー氏が落選し、脚本家を目指していたファブロー氏は政界から離れる心づもりだった。

 「陰口や中傷を経験し、政治に対する理想主義や熱意が砕け散った」。こう米誌ニューズウィークに語るファブロー氏のもとに、上院議員に当選したばかりのオバマ陣営から電話がかかってきた。「スピーチライターを探しているんだ」。

 2人は同年夏の民主党大会で会っていた。「リズミカルに直した方がいい」といって基調演説の練習を遮ってきた丸刈りの青年をオバマ氏は覚えていた。ファブロー氏も、自分の人生を語ったオバマ氏の演説を「党や国について、今まで触れられていなかった部分に踏み込んだ」と評価していた。
使われている言葉は、オバマ大統領自らが口にしたものが核になっているそうですが、感動を起こさせる演出を含んだ「シナリオ」でもあるということでしょうか。

アメリカ国民の熱狂が冷めず、アメリカが国際社会での「責任」を果たす強さを維持してくれるよう、同盟国・日本の国民の一人としては、願いたいですね。


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 私は本日、われわれが直面する試練は現実のものだと申し上げる。試練は深刻で数多く、容易に、あるいは短期間で立ち向かえるものではなかろう。だが、米国よ、知っておいてくれ、われわれは立ち向かうと。

 われわれはきょう、恐怖ではなく希望を、紛争や不和ではなく、目的の一致を選んだがゆえに、ここに集まった。
 (産経:ニューヨーク 長戸雅子、ワシントン 有元隆志、渡辺浩生)

by rabbitfootmh | 2009-01-23 12:10 | 外交・国際問題
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