「一流企業の闇は、まだまだ出てくる?」
◆NECが米国で決算報告できない事情
“どんぶり勘定"では、もう認められない
一方、NECは日本国内向けには日本基準で2006年3月期決算を報告済みであり、連結売上高4兆8249億円(前年売上高比0.5%増)が公表されている。その後も四半期決算・中間決算は日本基準で適時に行われており、2007年2月には2007年3月期第3四半期決算を発表済みだ。
NECが米国基準では1年かかっても決算発表ができず、日本基準では適時開示ができているのは不思議な事態である。そのような事態が発生した理由は、日米の売り上げ計上に関する会計基準の差にある。
◇NEC部長ら不正還流で裏金5億…下請け先に架空発注
〔読売新聞 2007年5月29日〕
大手電機メーカー「NEC」(東京都港区)の部長級の幹部を含む約10人の社員が、複数の子会社を利用して下請け先に架空発注を繰り返し、下請け先から現金をキックバックさせる手法で総額5億円の裏金を捻出していたことが、関係者の話で分かった。大企業といえども、「前近代的」なシステムでやりくりしているところは、まだまだ多いんですね。
不正取引は、同社の国内営業部門のうちソフトウエア開発など5部門にまたがり、遅くとも2000年ごろには始まっていた。関与した社員が、個人的な飲食や取引先との接待などに充てていたという。同社は関与した社員を業務上横領などで刑事告訴することを検討している。
重要なポストに「信用のおける人物」を長年座らせておいて、チェックが入らないまま放っておいたんでしょうか?