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二条河原落書

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「国際化と宗教・民族・人種」

この日の「産経抄」は、いったい何が言いたいのか分からなくて、でも気になる内容だったので(苦笑)、5回くらいよんだら、やっと分かりました(?)

朝刊のインタビュー記事で、前回は、『ローマ人の物語』を完成させた塩野七生氏でしたが、塩野氏は、キリスト教の「神」に対して懐疑的で、古代ローマの「多神教」には親和性を感じておられるようなことをおっしゃってましたが、産経新聞は、同じく多神教の「古代日本の宗教観」が好きで、アメリカのような「唯一神の正義」を振りかざす宗教観はお嫌いなので、共感し合えた・・・ということでしょうか。

【産経抄】2007年1月25日(イザ!)
 日本がいかに国際化しているかは、刑務所や病院を覗(のぞ)くと分かるらしい。世間には、国籍とはかかわりなく善人も悪人もいるし、健康な人もそうでない人もいる。23日付読売夕刊(東京)は、国内最大の府中刑務所には、国籍が46カ国で35言語の受刑者がいると伝えていた。
 ▼この数字だけで、意思の疎通はもとより、食事から祈りの場所の確保まで刑務所側の苦労がうかがえる。イスラム教徒は豚肉を忌み嫌う。ヒンズー教徒は牛を敬うためか菜食主義者が多い。悪人ほど神に命ごいするから、とんでもない時間にお祈りをする。言語数が多ければ、それだけ手紙類のチェックも大変だ。
 (略)
 ▼子供のころから隣家に外国人がいれば、相手との距離感がおのずと身に付くが、成人してから接する日本ではそうはいかない。新しい隣人に食事を振る舞おうと、善意で豚汁やすき焼きを提供しても、トラブルのもとになる
 ▼厄介なのは、宗教と人種の数だけ正義があって、心理的な妥協がしにくいことだ。日本の刑罰は周辺国よりも軽いとなれば、刑期を終えて強制送還されても悪辣(あくらつ)な手で入国してくる。国際化とは、居心地の悪さを受け入れる寛容さの多寡に通じる。
なぜ途中で、「豚汁」と「すき焼き」が出てきたのかすぐには分からなくて・・・(^^;
2節目の話とつながっていたのね。

「宗教と人種の数だけ正義がある」というのは、そうなのかもしれませんが、グローバル化とボーダレス化が進んできたために、それぞれの正義が「衝突した」だけのことで、世界が「狭かった」ときには、バラバラにうまく行っていたんですよね。

ここで考えなければならないのは、「宗教は争いの元だから無くしてしまえ」ということではなくて、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンズー教・・・・多数ある宗教の正義を包括しつつ超越できる「もう一段高い価値観」が構築できないのかどうか・・・ではないのでしょうか?

雲を掴むような話・・・ですか?(^^;


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by rabbitfootmh | 2007-01-27 23:03 | 外交・国際問題
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