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二条河原落書

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「学習指導要領逸脱は法令違反ではない?」


うちの子の小学校は、再来週に「日曜参観」があり、そのときに全校生徒が展示する「図画工作」の作品を、今一生懸命に製作中らしい。(我が校は、今年度の研究授業?のテーマが図工らしい)

ある先生曰く「みんながんばって作ってます。勉強するヒマも無いくらいがんばってます(^o^)」 ・・・おいおい?! 今、中・高校の履修内容はいろいろと騒がれてるけど、小学校は大丈夫なのか?
というか、指導要領通りに時間割をこなしていても、履修内容がぜんぜん身についてなかったらどうするの?



今日もバイト先で、小学6年の子が「2けた×2けた」の筆算の方法が分からないのを目の当たりにして、愕然としていたところです。足し算の繰り上がりと、もしかしたら、「九九」をきちんと覚えてないのかもしれない・・・どうするんだ、あと4カ月ほどで中学校へ進学するのに、どうやって「正負の計算」や「方程式」を教えるんだ?

そうそう。うちの子の小学校は、まだ「英語学習」が導入されていなかったんだけれども、来月12月から3月の初めまで、週一回・2時間ずつ、6年生を対象に「何か」(笑)やるらしい。「何を」やるんだろう?

「私学には独自性」 必修漏れで東京協会長が文科省批判
 〔アサヒコム 2006年11月10日〕
 高校の必修科目の履修漏れ問題で、東京私立中学高等学校協会の近藤彰郎会長は9日、「私学には独自性、自主性がある。学習指導要領や文部科学省の通達どおりにやらないと法令違反だというのは間違っている」などと、履修漏れの是正を求める文科省の対応を批判した。

 都内で開かれた全国私学教育研究集会での講演で述べた。
 (略)
 私立では、完全週5日制や学習内容を減らした「ゆとり教育」、国歌斉唱・国旗掲揚などを実施していない学校が多いことにも触れ、「文科省の言うとおりにやっていないから、今の教育が残っている」と話した。
「学習指導要領」は、一応、法的拘束力を持つとされているので、ここまで言い切って啖呵を切っちゃったら、ちょっと問題なのかもしれない。

私学としては、『学習指導要領』は、単なる「目安」でしかないようだ。

一方、「愛国心の涵養」の号令のもと、「日の丸・君が代」をきちんと学校教育の中に取り入れたい立場の人は、「教育基本法が弱いから、学習指導要領の実効力が無いのだ」と言っている。

【正論】八木秀次 教基法は教職員の法令遵守が眼目
 〔産経新聞 2006年11月10日〕
 このような事態に至った背景には言うまでもなく、左派系の教職員組合の存在がある。組織率は低下したとはいえ、日教組や全教など、いまだにマルクス・レーニン主義を信奉する教職員組合が我が国の教育界では大きな影響力を振るっている。その組合が組織の運動として「日の丸・君が代」反対闘争や反戦教育、反日自虐教育をしているがゆえに、いくら学習指導要領で愛国心の涵養を規定しても実効力がなかったのだ。
 あまりはっきり言う人はいないが、今回の教育基本法改正の眼目の一つは、この左派系教職員組合の影響力を排除し、教育の主導権を国民の手に取り戻すことにある。
うーん・・・サヨクの影響力を排除したら、教育内容などが国民の意思で決められるようになるの?ほんとうに?(^^;

なんだかねえ・・・右と左と、あっちこっち見聞きしてたら、「学校って何なの?」という感じで、考えるのが嫌になってきてしまった(苦笑)

今、きちんと考えなければいけないことは、「大学の存在意義とは?」とか、「社会人として自立するために最低限必要な知力と知識とは?」とか、「公教育は絶対に一律平等でなければならないのか?」とか、そういうこと・・・「愛国心の涵養」には、反対しないけれども、まずは、「教育」というものに対しての、日本人としての「哲学」「思想」というか、「教育はなんのためにやるのか?」という根本命題を整理しないことには、『教育基本法』の内容も決められないと思うのですが・・・。

「愛国心」は、「日本っていいな、日本人てすごいな」と思える事例を、納得して蓄積することでしか育たないんじゃないのだろうか?

「シェークスピアより400年も早く、紫式部は『源氏物語』を書いたんだぞ」とか、「法隆寺は世界最古の木造建築物なんだよ」とか、そういうことをいろいろと知っていくうちに、「日本に生まれて良かった。日本人であることを誇りに思う」というふうになっていけばいいと思う・・・んだけど?

でもなあ、ここ10年くらいで、覚えなきゃいけないことは加速度的に増えてきて、なのに学校での学習時間は激減してて・・・やっぱり、「一律に必要最小限の学力(知識量)」というボーダーは、どこかに設定しておくべきだと思う。

「それ以上」のことは、もう、個々人の自由とそれを受け入れる学校や施設に任せておいて、文科省は口出ししない方が、モメなくて済むのかもしれない。

 ※参集ブログ
 ◆履修不足問題と中高一貫教育推進の矛盾
  〔中高一貫校 >>中高一貫校の良し悪し 2006年11月01日〕
 ◆「履修漏れ救済」は誰の為?
  〔本気らいふ 2006年11月04日〕


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by rabbitfootmh | 2006-11-10 23:55 | 子育て/教育
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