「うーん・・・あぶなっかしいと思うよ、あの人」
世論調査:「首相にふさわしい人」安倍氏トップ、首相2位
〔毎日新聞 2005年2月12日〕
最近、「対北」問題のニュースで、カッコよく演説される姿を見かけることが多くなった安倍晋三氏だが、あの人が日本の首相になったら、小泉さんより“あぶなっかしい”と思う。
確かに、これまで他の主要国に対しても、中国や北朝鮮に対しても、はっきりと言いたいことが言えなかった日本の政治家と比べれば、「こうすべき、こうあるべき」と断言して話す姿は、なかなか胸のすくものなのだが・・・。
国と国との外交問題なんて、どこまでいっても「キツネとタヌキの化かし合い」で、「本音と建前」が、どこで線引きできるかなんて、決められるものでもない。その時その時の、政治家の器の大きさや読みの深さによっても、スタイルは変化するものだろう。
“ああ言えば、こう言う”ような北朝鮮に対しても、あんまり、キッパリ(と制裁措置を)やらない方がうまくいくかもしれないし。
・・・などと思いながら、今朝、映画『トータル・フィアーズ』を観たのだが、あれほど「情報力」を持っているアメリカを敵にまわすほど、恐ろしいことはないと実感した。いくらフィクション(トム・クランシー原作)だとはいえ、あんなものを、ドンっ、と見せつけられたら、「日本は首にヒモを結わえられたポチどころか、やっぱり、東アジア戦略のためのチェスの駒一つくらいの扱いしかされてないんじゃないのか?」と感じてしまう。
(ネタばれあり)
『トータル・フィアーズ』の原題は、「The Sum of All Fears」だということを初めて知ったのだが、「すべての人間の恐怖(心)の総量」ということだろうか。
映画のクライマックスで、「米Vsロ」の核戦争が回避されるキーワードにもなり、ラストで流れるロシア大統領の演説の一節にも出てきた「人間の恐怖心」が、実は、戦争の原因である、というテーマには、なるほど納得・・・である。
他人(他国)に対する不信感、その不信感から生まれる恐怖心。疑心暗鬼という言葉もあるが、それらの負の精神状態を打ち消すことができるのは、「愛の心」と「信頼できる情報から生まれる知恵」ではないかと思う。
そうそう、メグ・ライアンの『ニューヨークの恋人』で、道化役?を演じていたリーヴ・シュレイバー(ドイツ語読みならシュライバー?)が、抑えた演技でCIAのスパイを演じていてカッコ良かったヨ。
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■毎日インタラクティブより
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