「ハイネケンよ、おまえもか!」
「タバコのパッケージの警告 日本とEUの比較」
タバコのパッケージが、内外の国で変更されている話題を取り上げたばかりだが、ビールのハイネケンも「飲み過ぎ注意」の文言をラベルを貼ることにしたという。
厳しい戒律によって、「嗜好品」の摂取を禁じている宗教もあるが、宗教の影響力が極めて弱くなってしまっている先進諸国では、個人の自由と権利に基づいて、飲酒やタバコ、薬物などへの嗜癖に対する拘束力が薄れている。それらは個人の問題ではあるのだが、それが蔓延して社会問題にまでなってくると、国としても無視するわけにはいかず、訴訟を取り上げるようになれば、真っ先に責任を問われるのは企業だろう・・・ということで、メーカー側があわてて備えを始めた、という状況らしい。
その最先端を行く(?)アメリカで、キリスト教原理主義が強くなり、中絶・同性愛などをタブーとする大統領が、「あと4年」頑張ることに決まったが、さて、日本はどうなるのだろう?
日本では、特に「酒」に対する認識が甘い。“酔っぱらい”にもまだまだ寛大だし、未成年の大学生がコンパなどで「一気飲み」することにも、いまだに歯止めがかかっていない。さすがに、飲運転関連の処罰は多少厳しくなったが、それでも「ちょっとくらいなら大丈夫だろう・・・」という意識の運転者はいなくならないようだ。
喫煙に関しても、今や、小学生が「禁煙外来」を訪れるご時世らしい。
「自制心」というのは、他人から強制されるものではないとは思うのだが、社会全体を堕落・混乱させる元凶は、なんらかの手段で断たねばならないだろうと思う。
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◆ハイネケン:「責任ある飲酒を」キャンペーン 訴訟対策か
〔毎日新聞 2004年11月9日 10時22分〕
オランダのビール大手ハイネケンは8日、ビールの瓶や缶のラベルと自社ホームページ(HP)を利用して、飲みすぎ注意や責任ある飲酒を呼び掛けるキャンペーンを世界中で開始すると発表した。
同社は「アルコール乱用の害などを消費者に知らせることも重要」としているが、アルコール中毒など飲酒による健康被害をめぐって消費者から損害賠償請求訴訟を起こされる事態を想定、先手を打ったとの見方も出ている。
(以下略)