二条河原落書

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カテゴリ:医療/生命倫理( 114 )

「北米での脳死判定・・・コワっ!」+「新生児の延命治療」


7月26日に書いた「やっぱり出た(笑) 生体移植より脳死移植」+追記 の記事について、 gabefunyaaさん〔(まめ)たぬきの雑記〕が『海外で脳死状態と判定され,日本に帰国してから意識を回復したケースもままあるから・・・』とコメントしてくださったのは、下記のニュースのことですね。

脳死:米・カナダ滞在中に判定の3人、日本で意識回復--02~05年度、損保調べ
 〔毎日新聞 2006年7月26日 東京夕刊〕
 報告によると、02~05年度に、旅行や仕事で米国、カナダに滞在中の旅行保険契約者9人が脳血管障害で入院。主治医は家族や損保の現地スタッフに「脳死」と説明した。うち3人の家族は「治療中止は納得できない」などと訴え、チャーター機で帰国。日本で治療を受け、意識が回復した。搬送費用の約2000万円は保険で支払われた。残り6人は、チャーター機手配に必要な額の保険に加入していなかったことなどから帰国を断念。現地で死亡したという。
外国で病気やケガをすると、言葉もよく通じないし、文化的な違いも大きくて、ちょっと不安ですよね。それが、「生き死に」に関わる重篤な状態だと、ほんと、怖いです。

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by rabbitfootmh | 2006-07-31 11:35 | 医療/生命倫理

「やっぱり出た(笑) 生体移植より脳死移植」+追記


昨日(7月25日)、 「生体肝移植ドナーに重い後遺症 レシピエントも・・・」という記事を書き、『「元気な人にドナーになってもらうのは、リスクが高いから」という理由で、「脳死と判定されて人に、もっとたくさんドナーになってもらおう」という方へ流れてゆくのも、倫理的にどうかと思うので、慎重にやっていただきたいですね。』と締めくくったのですが、さっそく産経新聞が「主張」で出してくれました(苦笑)

産経新聞【主張】生体移植 避けたい健康体へのメス
 〔2006年7月26日 朝刊〕
 群馬大病院で行われた生体肝移植手術で、夫に肝臓を提供した妻が、血液凝固阻止剤の過剰投与から下半身不随になった。気の毒なことに夫も手術から4カ月後に死亡した。これを機会に「生体移植」を考え直したい。
・・・・
 生体移植が家族に精神的負担を強いる問題も忘れてはならない。家族は自らの健康や将来の人生を考慮してドナーになるぎりぎりの決断をする。決断できなかった場合、周囲から非難されることに耐えなければならない。
 さまざまな問題を持つ生体移植は第2の選択肢であるべきだ。第1の選択肢は、脳死移植である。そうなるためにも、脳死ドナーを増やせるように臓器移植法を改正する必要がある。
臓器を提供できない家族への「プレッシャー」というのは、きわめて日本的な問題のような気がするのですが・・・確か、河野太郎議員もそうだったんですよね。「あんたしかいないだろう」と、親族からのプレッシャーが強かったそうです。

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by rabbitfootmh | 2006-07-26 08:28 | 医療/生命倫理

「生体肝移植ドナーに重い後遺症 レシピエントも・・・」


昨日も、「生体肝移植」のドナー(臓器提供者)が、途中で提供の意志を撤回できる権利があることを、ドナーへの説明文書に記載していない病院がほぼ4割もあったことが報道されていたが(毎日新聞)、今回は、ドナーに誤った処置をして重い後遺症が生じたというニュース。

生体肝移植:ドナー女性に薬剤過量投与で重い後遺症
 〔毎日新聞 2006年7月24日〕
 群馬大学医学部付属病院は24日、生体肝移植ドナーの女性に薬剤の過量投与から両下肢まひの重い後遺症が生じたと発表した。森下靖雄院長は医療ミスと認め、「患者と家族に深くおわびする」と陳謝した。
・・・・
  調査の結果、肺血栓などの合併症予防のための血液凝固阻止剤「ヘパリン」を通常の2~5倍投与したことで副作用の出血が増えて血腫ができ、脊髄損傷を引き起こしたという。夫は手術の3カ月後に感染症で死亡した。
「夫婦は一心同体」と言われても、やっばり体はぜんぜん違うDNAを持った「赤の他人」ですからねぇ・・・。妻の肝臓の一部をもらった夫も、術後3カ月で亡くなったとのことで、なんとも言いようがありません。

だからと言って、「元気な人にドナーになってもらうのは、リスクが高いから」という理由で、「脳死と判定されて人に、もっとたくさんドナーになってもらおう」という方へ流れてゆくのも、倫理的にどうかと思うので、慎重にやっていただきたいですね。


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by rabbitfootmh | 2006-07-25 14:55 | 医療/生命倫理

「臓器移植“阻止”法・・・それで良いのでは?」


日本の「臓器移植法」は、「世界一厳格な臓器移植に関する法」だということで、推進派は皮肉を込めて「臓器移植阻止法」と呼んでいるらしい。

が、それでけっこうではないだろうか。わりと最近も、パキスタンから京都大学附属病院で生体肝臓移植を受けるため、ドナーとして連れてきた「いとこ」に、手術費用などを持ち逃げされたという事件もあったが、その「いとこ」は、無理やり連れて来られた赤の他人であることが発覚し、京大はレシピエントとドナーの血縁関係を厳しく調査し、ドナーの意向を確認し、曖昧な場合は臓器提供させないことを決めたという“事件”もあった。
 ※「“臓器売買不可”の日本は、世界の非常識?」(6/27)

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by rabbitfootmh | 2006-07-17 23:36 | 医療/生命倫理

「48例目の脳死判定・・・関連ニュース」


今月2例目の「脳死判定」です。

今回は、脳死判定を行った府中病院の都合で、臓器の摘出手術が明日(29日)未明に行われる予定だということですが・・・脳死状態のまま、摘出の時まで「延命措置」(というか、臓器の新鮮さを維持する措置)がとられるとういことなのでしょうか?
 *好き好んでこういう表現を使っているわけではありません。
 追記:あ・・・毎日新聞の記事にその話が出てました。ね? 「死んでる人」の「血圧が安定して」いる・・・って、めちゃくちゃヘンじゃないでしょうか?
脳死移植:47例目実施へ 判定から1日以上で臓器摘出
 東京都立府中病院(東京都府中市)に脳内出血で入院中の50代女性が27日夜、臓器移植法に基づく脳死と判定された。同法に基づく脳死判定は48例目、移植は47例目になる。今回、同病院の手術室の開きを待つため、脳死判定から丸1日以上たっての臓器摘出となるが、日本臓器移植ネットワークは、「(人工呼吸器により)脳死患者の血圧などが安定していれば、臓器の状態は悪くならない」としている。
 〔毎日新聞 2006年6月28日〕
「脳死=人の死」という判定の矛盾を感じます。

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by rabbitfootmh | 2006-06-28 16:46 | 医療/生命倫理

「“臓器売買不可”の日本は、世界の非常識?」


パキスタン、アフガニスタンやインドでは、臓器売買が公然と行われていて、闇ブローカーが暗躍していることはもちろんのこと、自ら腎臓を売って生計を立てている人も少なくないという話はよく聞く。

紛争や戦争状態が長引く国で、貧しい人たちが自分の臓器を売ることで生きてゆこうと考えるのは、やはり普通ではない。また、アラブ諸国の大金持ちたちの「需要」に応えるため、そうした人たちの弱みにつけこんで、「食い物にして」荒稼ぎしている臓器ブローカーの存在も、決して許していてはいけないと思う。

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by rabbitfootmh | 2006-06-27 21:29 | 医療/生命倫理

「47例目の“脳死判定”」


40代で「くも膜下出血」ですか・・・。

私も、自分の健康には注意が必要な年齢にさしかかってきました。30歳超えて結婚・出産すると、子供が成人するのが50歳以上になってきますから、その意味でも、せめて女性はなるべく若いうちに結婚する方がいいかもしれません。

話題が逸れてしまいました・・・ m(_ _)m
でも、今もし、自分自身が脳死とかになったら、子供のこととか気になって死にきれないと思いますので・・・。

ドナーの女性のご冥福をお祈りいたします。

46例目脳死臓器移植/帝京大市原病院女性から
 〔秋田魁新報社 2006年6月16日〕
 日本臓器移植ネットワークは16日、帝京大市原病院(千葉県市原市)にくも膜下出血のため入院していた40代女性が、臓器移植法に基づく国内47例目の脳死と判定され、46例目の脳死臓器移植が行われると発表した。
 心臓移植は国立循環器病センター(大阪府吹田市)で拡張型心筋症の50代男性に、膵臓(すいぞう)と腎臓の同時移植は九州大病院で1型糖尿病の40代男性に、もう一方の腎臓移植は千葉大病院で慢性腎不全の40代男性に、それぞれ実施。
 女性は意思表示カードで肝臓、肺、小腸の提供意思も示していたが、医学的理由で提供は見送られた。


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by rabbitfootmh | 2006-06-17 16:03 | 医療/生命倫理

「脳死状態で4年3カ月生存・・・?」


脳死・臓器移植を推進しようとしているお医者さんたちは、「脳死になれば、結局は1週間程度で死ぬ」という仮説を前提にして、「死ぬことは確実だから、無駄に死なせるよりは、移植を待っている患者さん(レシピエント)に臓器を提供してもらった方がおトク」と考えているわけですが、今回、発表された事例だけをみても、「脳死判定」というのが、危ういものだということが分かるのではないでしょうか?

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by rabbitfootmh | 2006-06-04 20:48 | 医療/生命倫理

「移植患者死亡 ご冥福をお祈りします・・・( ̄人 ̄)合掌」


残念ながら、26日に脳死ドナーから肺の提供を受けたレシピエントの女性は、亡くなってしまったとのこと。残念です。心からご冥福をお祈りいたします。

岡山大で脳死肺移植の患者死亡、提供肺機能せず
 〔読売新聞 2006年05月28日〕
 岡山大病院(岡山市)で両肺の脳死移植を26日に受けた中国地方の40歳代女性が、手術終了から約25時間後の27日午後6時39分、亡くなった。日本臓器移植ネットワークによると、国内の脳死肺移植は今回を含めて28例行われ、死亡は9人目。出血多量で多臓器不全に陥り、移植した肺も機能しなかった。
「45例目肺移植で、レシピエントが重篤な状態に」(2006-05-27 14:43)

レシピエントの女性は、「アイゼンメンジャー症候群」という肺の病気で、子供の時に受けた開胸検査の影響で、肺が周囲に癒着していて、それを摘出する際に大量出血したため、移植までに時間がかかり過ぎたのが良くなかったらしいです。
 執刀した伊達洋至教授(呼吸器外科)は記者会見で「残念だ。悔しい。予想外に癒着が激しかった。日米で八十数例の肺移植をしたが、出血をコントロールできなかったのは初めてだ。女性の病状は昨年6月に再評価して移植が必要と判断した。移植医療の現段階の限界と感じる」と語った。



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by rabbitfootmh | 2006-05-28 22:07 | 医療/生命倫理

「45例目肺移植で、レシピエントが重篤な状態に」


やりきれませんね・・・。
「移植しか、寿命を伸ばす道は無い」という医師の見立てを信じて臓器移植を受けた方が、その移植手術で「重篤な状態」になってしまうというのは・・・。

岡山大で肺移植の女性、重篤な状態に
 〔読売新聞 2006年5月26日〕
 金沢大病院で脳死と判定された男性から摘出された臓器の移植手術が26日、東大や岡山大などで行われたが、岡山大の肺移植では、40歳代の女性患者に移植された左右の肺周辺からの出血が止まらず、ほとんど機能しない状態となった。
 女性に人工心肺を取り付け、開始から約11時間20分後に手術を終了したが、重篤な状態だという。
京都大学病院でも、昨年3月に肺移植を受けたレシピエントが死亡、今年3月に移植を受けたレシピエントも意識不明の状態が続いていると5月初めに発表があったばかり(※)。
 ※京大、肺移植を当面自粛〔アサヒコム 5月2日〕

また、米・アリゾナの病院で、5臓器同時移植を受けた女の子も、闘病の甲斐なく今月半ばに亡くなって、ご両親が帰国したばかり

ほんとうに、「臓器移植」が、医療の最先端技術であり、人類の未来を幸福にする医療手段なのかどうか・・・少し冷静になって考えるべきなのかもしれないと思う。


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by rabbitfootmh | 2006-05-27 14:43 | 医療/生命倫理
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