二条河原落書

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カテゴリ:医療/生命倫理( 114 )

「人間の“命”の尊さとは、どこからくるものか」

「一人ひとりの“命”を大切にしよう」

悲惨な事件や事故で、“尊い命”が失われた時に、学校などで校長先生が全生徒を集めて訓辞を行なう場面が、テレビニュースなどで流れると、必ずといっていいほど登場するフレーズ。

いったい、いつごろから、この常套句は使われだしたのだろうか。

児童虐待:子供3人の背中にろうそく 母親と内縁の夫逮捕
 〔毎日新聞 2011年1月19日〕
 2~6歳の子供3人の背中にろうそくを垂らしてやけどをさせたとして、高知県警高知署は19日、母親の高知市中万々、無職、近藤絵理香容疑者(25)と内縁の夫で住所不定、職業不詳、山崎弘貴容疑者(21)を傷害容疑で逮捕したと発表した。
 逮捕容疑は、15日午後5時ごろ、近藤容疑者の自宅で、長男(6)と長女(4)、次女(2)の3人に1~2週間の熱傷を負わせたとされる。長男の背中には約20カ所、長女と次女も2カ所と8カ所にやけど痕があった。服を脱がせてろうそくを垂らしたらしい。2人は「朝起きたら部屋の障子が破けており、否定したので腹が立ってやった」と供述しているという。【黄在龍】

「無職」の女と「職業不詳」の男…この二人を、母親とか夫と呼ぶのは妥当では無い気がする。

野生の動物だって、自分が産んだ子には食べ物を与え、命懸けで危険から守り、巣立ちをするまで必至で育てるではないか。
それが、生き物の本能の成せる業だというのなら、自分の産んだ子に危害を加え、傷害を与えたり、死に至らせるようなものたちは、動物にも劣ると言わざるを得ない。

「“命”を大切にしよう」
そういう時の“命”とは、いったい何なのだろう?
結局は、「卵子と精子の結合の結果発生したヒト」の存在が維持されている状態のことしか、意味していないのではないのか?
(宗教として外してはならない真実の第一点目は)
「人間の本質は霊的な存在であり、その霊的な存在が肉体に宿り、地上で人生を送っているのだ」
ということです。
『救世の法』大川隆法・著 P.21~22〕

霊界(あの世)で、「魂(思い)」だけの存在でいるよりは、リスクが大きいとはいえ、この世での生を受け、数十年の人生を送る方が、魂の成長・発展のために役立つ学びが多いということで、私たちは何度も生まれ変わってくる。
人間は、肉体的に自立し、社会的なルールを身につけ、経済的自立を確立するまでに十数年以上かかる。
文化が成熟し、世の中が複雑になればなるほど、自立までの期間は長くなる。
それまで、一人ひとりの人間を育てる「親」の仕事は、たいへん重要なものなのだ。
そのことを知らずにいる日本人の数が増えてきているとしたら、恐ろしいことだ。

たった一つ、二つの細胞から、ヒトの肉体ができ上がることはもちろん神秘的なことであるが、その肉体を器にして、永遠の生命を与えられた「魂」が宿ることは、もっと神秘的で尊いことだと思う。
そして、この世での人生を許されて人生修行をすることの尊さ、貴重さがどれほど大きなものであるのか。
それを知った上で、「“命”を大切にしよう」と言うならば、それは正しい。

だからこそ、素晴らしい人生を生きようとしている人の命を、天寿を待たずに故意に絶つことは、他人の命であっても、自分の命であっても、許されないことなのだ。
神に与えられた地上人生を全うすることを妨害することは、悪なのである。

現代医学には、傷んだ臓器を、他人のものと交換して寿命を伸ばすことができる研究や技術まであるが、本当の生命の神秘は知らないままだ。
「脳死」状態の人が、本当に死んでいるのか、生きているのかを判定することもできない。

日本人はもう一度、真の「生命の神秘」を知るために、正しい宗教と信仰心を取り戻すべきだ。

 


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by rabbitfootmh | 2011-01-19 23:20 | 医療/生命倫理

「改正臓器移植法の問題点」

4カ月ぶりの更新です。
公私ともに、なにやかやと忙しかったのが、やっと一段落(^^;

さて、「復活第一弾」は、重たい話になってしまいましたが、どうしても気になる事なので、自分自身の頭の中の整理を兼ねて書いてみます。


7月17日に「改正臓器移植法」が施行されて後、初適用されたのが8月9日。一昨日の9月7日に脳死判定が行われた事例で、すでに「7例目」である。
しかも、10代(と思われる)、20代、40代と、若い脳死患者が「次々と」という印象を受ける。

これで、1997年10月16日に施行された「臓器の移植に関する法律」によって実施された「脳死臓器移植」は、94例目である〔移植の実施に至らなかった事例が1件あるので、脳死判定は95例目〕。

国内での「脳死臓器移植」の推進が図られた原因は、主に二つ。

一つは、「移植待機患者」の需要数に対して、供給される「臓器」の数が圧倒的に「不足」していること。
これは、日本国内だけに限らない、世界的な現実である。

二つは、先天的な病気を持って生まれた乳幼児の移植が、日本国内では行うことができず、欧米などへ渡航し、他国の脳死患者からの臓器提供を受ける事例が増えてきたことに対して、「日本人が不足する臓器を奪っている」という批判に対処するため。

 ※体の小さな子供には、大人の大きな臓器が提供できないので、
  子供の脳死ドナーが必要なのだが、日本では改正前の臓器移植
  法では、15歳未満の臓器提供が許されていなかった

加えて、海外渡航しての移植手術は、待機期間を含めると「1億円」を超える膨大な費用がかかり、たいていは「○○ちゃんを救う会」などの看板を掲げて、善意の募金に頼るしか術が無いこともある。

移植手術を待つ患者さんたちの願いは、切実なものとして受け止めたいし、なんとか救う道を開いて上げたいと思う。

しかし――である……

 「もっと新鮮な臓器がたくさん欲しい」

移植医療を推進させたい人たちのホンネは、コレである。
ああ、オソロシイ……

上に述べた二つの「原因」に共通するのは、「臓器の不足」である。

「不足」とはどういうことなのだろうか?
充足しているべきものの量が足りないということなのか?
「不足」している状態は、許されないことだというのか?

公式の医療世界での「不足」を補うため、臓器売買を行う「ブラック・マーケット」は、世界中に公然と存在している。
貧困国では、日常の生活費を得るために、自らの臓器を売る人たちも少なくないし、拉致・誘拐して臓器を取るようなことも行われている。もちろん、臓器を取られた人は殺されている。
また、中国では、死刑囚の臓器が移植用に摘出されているようだ。
(まるで『鋼の錬金術師』の「第五研究所」みたいだ)

「移植でなければ助からない命を救いたい」
「移植できれば元気になる人たちを救いたい」という大義名分もあろうが、ホンネは「もっと臓器を!」だ。

もちろん、医者としての使命感から「移植技術で救いたい」という善意の人たちがいることは否定しない。
しかし、その場合であっても、「未だ本当の死に至っていない脳死状態の人からの臓器摘出は、その人の魂の“安らかな帰天”を妨げ、恐怖と痛みを与える」という事実は変えられない。
そして、それが宗教的には「悪」であるという真実も覆せはしない。


「(脳死状態になった娘を)誰かの役に立てたい。体の一部がどこかで生きていてくれたらうれしい」

「もう助からないのであれば、どこか体の一部が生きていればうれしい。元気な体なのでたくさんの人の役に立ってほしい」


脳死ドナーの家族のコメントだが、「体の一部」はどこまでも一部である。万物すべてに魂が宿ると考える日本人には、違和感の無い表現なのかもしれないが、互いに似過ぎているのもキモチワルイ気がする。

やはり、「提供意思」を家族に確認する過程を、もっとオープンにしてもらわなければ、信用できないのではないか?
「個人情報」とか「プライバシーの保護」の名目で、隠されるべき問題ではないと思う。

国内初の「脳死判定」の事例の時に、高知の赤十字病院周辺で大騒ぎしてしまったマスコミは、自分で自分の首を締めてしまったのだろうが、このまま「脳死患者からの臓器提供」が、なし崩し的に増加するような事態を、傍観しないでもらいたい。

 ◇臓器移植法のもとはじめて行われた高知赤十字病院「脳死」臓器摘出・移植で、
  見えてくるもの
 http://pikaia.v-net.ne.jp/koutikensyo.html


日本臓器臓器移植ネットワークへの「意思登録者数」が8月に入って急増したらしいが、「臓器提供拒否」の意思を示す人たちの割合が増えたようだ。

 ◆臓器提供「拒否」が急増
 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=30411

登録しておけば、本当に「拒否」の意思を反映してくれるんでしょうね?

改正移植法施行後初の脳死ドナーとなった男性は、臓器提供意思表示カードは持っておらず、健康保険証や運転免許証などにも提供意思や提供を拒否する記載も無かったため、家族の同意で提供されたと報道されていた。

「家族であっても、自分自身の意思を勝手に決定されてたまるか」という人たちも、少なくないのかもしれない。

<参照サイト>
◇改正臓器移植法は実に巧妙な世論誘導の道具になっているのでは?
日々是好日 http://p.tl/MWRt
◇臓器移植の現状に思う。
チェ_アルデバラン http://p.tl/amnz
◇家族の承諾による臓器提供が増えている
5号館のつぶやき http://p.tl/n34r
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by rabbitfootmh | 2010-09-09 13:32 | 医療/生命倫理

「84例目の脳死判定、83例目の臓器移植」

全部の臓器が提供可能だったということは、50代までずっと健康な方だったのですね。
読売新聞の報道によると、死因は「脳血管障害」だったとのことですが。

脳死:83例目の臓器移植へ
 〔毎日新聞 2009年12月17日〕
 昭和大病院(東京都)に入院中の50代の男性が17日、臓器移植法に基づき脳死と判定された。患者は脳死で臓器提供する意思を示すカードを持ち、家族が心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓(すいぞう)、小腸、眼球の提供を承諾した。同法に基づく脳死判定は84例目、臓器提供は83例目となる。

 心臓は東京大病院で50代女性▽肺は東北大病院で50代女性と岡山大病院で30代男性▽肝臓は京都大病院で60代女性▽腎臓は東京女子医科大病院で10代女性▽膵臓と腎臓は九州大病院で40代女性に移植される予定。小腸は該当者がなく、眼球はアイバンクがあっせんする。


参照記事
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by rabbitfootmh | 2009-12-20 13:17 | 医療/生命倫理

「久々の脳死ドナーからの臓器移植」

今年2月に、「脳死ドナー」からの提供を受けた臓器移植が実施され、7月に、「本人の拒否がない限り、家族の同意で臓器提供が行われる」(※)ように移植法が改正されてから初の、「脳死ドナー」からの臓器提供があったとのこと。
中山太郎(自民党)、河野太郎(自民党)、福島豊(公明党)ほか衆議院議員計6名の提案により、「年齢を問わず、脳死を一律に人の死とし、本人の書面による意思表示の義務づけをやめて、本人の拒否がない限り家族の同意で提供できる」、「家族の同意があれば、子供から子供への臓器移植が可能」
 → Wikipedia「臓器の移植に関する法律」

7月の改正の衆議院での審議では、賛成が263名、反対と棄権が合わせて223名で可決され、その後、参議院の審議の場で紆余曲折はあったものの、最終的にいわゆる「A案」の内容で可決されてしまった。

「脳死」の状態が、果たして「死んで」いるのかどうか、まだ疑問も多く残っているというのに、それを「一律に人の死」とする法律を制定し、その法律の文言を、人間の生死を決める基準としてしまったことに、納得がいかない。


最近、「攻殻機動隊」を初めとする、漫画やアニメ作品の中で、「義体」という設定が使われるようになった。
「脳や中枢神経」の機能を残すことで、個性としての「自我」や「記憶」は維持されながら、「身体」は修復・交換可能な存在……「死」を迎える確率が低くなるし、脳が健康な間は、老化せずに生き続けられる、ということか?

日本は、世界屈指の長寿国になったけれど、一方で人生に絶望して自殺する人が、ここ10年余り、毎年3万人以上いる。
「幸福な人生」、「充実した人生」というのは、陳腐だけれど、「その長さでは決められない。質の問題だ」ということなのだろう。

「太く短く」生きるのがいいか、「細く長く」生きるのがいいのか――とはよく使われる表現だが、「太く長く」生きるのは、不可能なのか?

ぐーたらな私は、「太く長くなんて、しんどそう」と思ってしまうのだが(笑)
……というか、細ぼそと生きてきたことに気づいて、それを悔い、「太く生きよう!」と決意できる時には、きっと、人生の多くの時間を使い果たしてしまっているのだろうから、よほどの大使命を背負って生れた偉人でないと、「太く長く」は無理なのかも?

改正法成立後初の脳死臓器移植 2月以来の実施へ
 〔朝日新聞 2009年11月23日〕
 日本臓器移植ネットワークは、北海道内の病院で20歳代の女性が22日夕、臓器移植法に基づいて脳死と判定されたと発表した。23日に臓器の摘出を終えた。同日から24日にかけて各臓器の移植が行われる。97年10月の法施行以来82例目で、今年7月の改正法成立後初。脳死になった人からの臓器提供は今年2月から途絶えていた。空白期間は、1例目が出て以降、最長の286日間となった。…


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(その他の記事)
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by rabbitfootmh | 2009-11-24 12:38 | 医療/生命倫理

「法改正して減った? 脳死ドナー→臓器移植」

だいたい、7月の改正案の採決の経緯が、胡散臭い感じだったし……

それにしても、いったい「どこ」でストップがかかってるんでしょうか?
 臓器移植者やその家族らで作る特定非営利活動法人(NPO法人)「日本移植者協議会」の大久保通方理事長は、「普通では考えられない事態」と空白の長期化に危機感を募らせる。大久保理事長は「臓器提供の意思を示したカードを持っていた脳死者もいたはず。法改正にあたり『いまは積極的にかかわるべきではない』という考えが広がったのではないか」と懸念する。
――大久保氏は、「脳死者の家族が、提供を拒んだ」と言いたいんでしょうか?

臓器提供の数を左右するのは、ドナー側だけでなく、病院の対応にもあるのではないかと思いますが?

臓器移植8カ月ゼロ更新中 法改正で議論高まる影響?
 〔MSN産経ニュース 2009.10.14〕
 脳死臓器移植の実施が2月を最後にパッタリと途絶えている。ゼロの更新はすでに8カ月を超えた。7月に国会で臓器移植法が改正されるにあたり、脳死に関する議論が高まりを見せたことが、かえって移植実施を慎重にさせているとみられている。おりしも10月は臓器移植普及推進月間。移植への理解を求める関係者らの努力が続く。
(つづく…)


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by rabbitfootmh | 2009-10-15 13:41 | 医療/生命倫理

「改めて、“脳死”とは?」

1か月半ぶりの投稿です――生きておりました(^^;


さて、やはり、人間の寿命というものは、物理的な現象一辺倒の現代医学では、解明し尽くせないということではないのでしょうか?

16世紀初頭のフランスの外科医、アンブロワーズ・パレは、自身が外科的な治療を施した後、「神が癒してくださるように」と祈ったそうです。
〔"SELF HELP" by Samuel Smiles, Chapter 5〕

その謙虚さが、今の医学にも必要ではないかと思います。

韓国初・尊厳死判決の女性、自発呼吸で存命
 〔AFP BBNEWS 2009年09月21日 19:22 発信地:ソウル/韓国〕
【9月21日 AFP】韓国初の「尊厳死」を認める判決に従い6月、75歳の脳死状態の女性から生命維持装置が外されたが、約3か月が経過した21日現在も、この女性が自発呼吸で生存していることを、入院先である首都ソウル(Seoul)のセブランス病院(Severance Hospital)が明らかにした。

 女性の生命維持装置が外されたのは6月23日。病院側は当初、装置を外せば女性がすぐに亡くなることを予期していたといい「われわれも驚いている」と発表した。
(続く…)(c)AFP


 =関連ニュース、ブログ記事=

「親子と配偶者」限定 臓器移植、優先提供で合意 厚労省部会委
 〔イザ! 2009.9.16〕
「脳死と臓器移植」
 〔リスクウォッチャー軒猿 2009.9.21〕
脳死・臓器移植は是か非か(記事一覧)
  「脳死患者は有機的統合性を失っていない?」
「脳死に興味を持てないわけ」
 〔「生き方」の探求 2009.9.19〕
「Dr.中川のガンから死生をみつめる:/13 臓器移植法の改正論議」
 〔全てのフコイダインを超えるSOLWEED療法 2009.9.18〕
1985年
 〔Don't Let Me Down 2009-09-26 〕
脳死は「人の死」でよいのか
 〔東京おくりびと 2009/10/11〕


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記事続き…
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by rabbitfootmh | 2009-09-22 12:44 | 医療/生命倫理

「“臓器移植推進”に偏向した、産経新聞の情熱はなにゆえ?」

とにかく、「臓器移植」に関する記事が、他紙に比べて多いように思う。
しかも、「臓器移植が受けられず亡くなった幼い子」「可哀そうなこの子の生命を助けてください」という記事、「臓器移植を受けて元気になりました」という、記者個人の思い入れが強い情緒的なコラムもある。

毎日と読売は、反対派・慎重派の意見も、わりあいバランスよく取り上げている。
今月21日日には、「衆院厚生労働委員会の臓器移植小委員会」が開かれているのだが、その中で出された意見を詳しく報じているのは、毎日だけ。
読売も、全体の要旨を伝えているが、朝日と産経は、「開かれました」という事実だけしか報じていない。
 ※この小委員会も、実は「移植ありき」の前提で進められていて、反対派・慎重派の意見は「まあ、参考までに聴かせてください」という感じだったらしいが。

【主張】臓器移植法 ドナー増加を促す改正に
 〔MSN産経ニュース 2009.4.21〕
 長い間たなざらしにされてきた臓器移植法の改正案を成立させようとする機運がやっと盛り上がってきた世界的なドナー(臓器提供者)不足の中で、移植する臓器がなく、命を失う患者が後を絶たない。人の生命にかかわる重要な法案だ。きちんと審議し、一刻も早く実現させるべきだ。
 (中略)
 日本は臓器移植法の施行(平成9年10月)後も脳死ドナーの数が異常に少なく、欧米の移植先進国に頼ってきた。とりわけドナーが15歳以上に限られる子供の場合は渡航移植しか術(すべ)がない。このため国内外から「どこの国でもドナーが足りないのに外国に頼るのはおかしい」との批判が出ていた。
 (中略)
 自分の心臓や肝臓、腎臓などの臓器を死後に無償で提供しようとする善意のドナーと、その臓器がなければ命を失う患者とを結び付けて支えるのが、臓器移植法の本来の姿だろう。ドナーの増加を無理なく促す改正となるように、国会で知恵を絞ってほしい。

いや、だからね…移植先進国も含めて、「世界的なドナー不足」なんだから、日本だけが「異常に少ない」と表現するのも、どうかと思いますけど?
「ドナーの増加を無理なく促す」のも、不可能でしょう。

「欧米の移植先進国に頼ってきた」というのも、15歳未満の子供たちは、欧米へ行ってますけど、大人は中国とか、東南アジアとか中東とか、そういうところで「ヤミ移植」や「臓器売買」に関わっている事例が多いのでしょう?

それから、「生命のリレー」とか「善意のドナー」とか、そういう「美しい表現」もやめてもらえませんかね?
臓器を摘出するお医者さんたちは、心臓が元気に拍動して温かい身体を切り裂いて、臓器を切り取るのは「コワイ」と思います。
「人の生命を助けるために医者をやってるのに、これは、“殺人”になるのではなかろうか?」と、疑問を抱きながら…。

「脳死」状態では、まだ、本当には「死んでいない」のですよ。

そこを、きちんと知らせてくれないと、多くの国民は判断を誤ることになり、将来に禍根を残しますから。
法的に「この状態で線引きする」とか「推進派と反対派の妥協点を 見出す」というような問題ではないのです。


私は、「生きたまま」心臓を切り取られるのは、ぜったいにイヤですから。
そんなことされたら、きっと「化けて出ます」よ…ホントに。



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by rabbitfootmh | 2009-04-25 23:55 | 医療/生命倫理

産婦人科の医師が書いた『妊娠の心得11か条』  

自分の記事に自分でTBです >^_^<

「あんつぁん」さんのブログで、この記事↓のことを知りました。

妊娠の心得11か条(200/10/23)
 〔blog「LUPOの地球ぶらぶら紀行~地球をこよなく愛する産婦人科女医の多少マニアックな旅行記です」〕
1.セックスをしたら妊娠します。
2.「この男の子供を産むためなら死んでもいい!」と思うような男の子供しか妊娠してはいけません。
3.妊娠しただけでは喜ばない。安易に他人に言わない。
4.神様から授かったら、それがどんな赤ちゃんでも、あなたの赤ちゃんです。
……

一つひとつの項目に、詳しい「解説」がありますので、ぜひ元記事を読んでいただきたいです。


最近は、若い芸能人などの「でき婚」も、驚かなくなってしまったような感じになっていますが、女性は、自分の命を賭けなければいけない妊娠・出産を、もっと神聖なものと考えるべきだろうと思います。

もちろん、男性だって、この世に生れ出てくる新しい命をしっかりと受け止め、「立派に一人立ちするまで、責任を持って育てる」という責任を感じて、実行してもらいたいですね。
その時に、「自分の子供」を産んで、その子を慈しんで世話をする女性を、心身ともにいたわって守る、ということも忘れないでほしいです。
人間の子供は、長期間にわたってかなり「手間」がかかるんですから。


<関連最新記事>
重症妊婦専門病院を指定へ 妊婦死亡問題で都協議会
 〔共同通信 2008年11月28日 23時57分(Excite エキサイト)〕

<TB元記事>
「“産科医不足”が根本原因なのか?」
 〔by rabbitfoot 2008/10/31〕


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by rabbitfootmh | 2008-11-29 09:08 | 医療/生命倫理

「“産科医不足”が根本原因なのか?」

以前にも、奈良で、分娩中に脳内出血を起こした妊婦が、きちんと処置をうけられずに死亡したという「事件」があり、近畿圏では、今でも時々遺族が無念を訴えるという報道がなされている。

でも…と、疑問がわいてくる。

「分娩中に脳内出血を起こした妊婦は、どうやって助けたらいいんだろう?」と。

もう生まれて来ようと頑張っている赤ちゃんは、早く外に出してあげないと死んでしまう。
母体の状態が悪くなれば、なおさらのこと。

私も分娩は“下手くそ”だったのか、たびたび助産師さんに「赤ちゃんの心音が弱くなってるから、ちゃんと呼吸して」だかなんだか、叱られたように記憶している。(胎児の心音を、ちゃんとチェックしているんですよね。その音は、妊婦にも聞こえています)
意識がしっかりしていても、たいへんなのだから、脳出血で前後不覚になっていたら、出産どころではなくなってしまう。
赤ちゃんの命を救おうとすれば、一刻も早く、帝王切開で取り上げるしかない。

脳出血の処置も、一刻を争うことだと思うが、下手をすれば、母親も赤ちゃんも助からないという事態も予測手きるわけで、医者はまさに「窮極の選択」を迫られるのだろう。

そういうことは、ぜんぜん報道されずに、「たらい回しにして妊婦を見殺しにした病院は許せん!」という論調一辺倒であるのは、偏向報道ではないのだろうか?

それから、奈良も東京も、亡くなった妊婦さんは「30代」だったと思うが、「脳内出血」って、よく起きることなんでしょうか?
だとしたら、妊娠中から、あるいはそれ以前から、女性はきちんと自分の健康に気をつけておかなければならないということを、むしろマスコミはもっと喚起すべきではないのか。

妊娠・出産中の体調の管理を「自己責任」としてしまうと、個人攻撃のようなかっこうになるので、「産科医不足」「救急医療体制の不備」「石原都知事は口ばっかりでアテにならない」と、社会や“お上”のせいにしておくのが無難だと、マスコミは反射的に反応するんでしょうかねぇ。


医療の「テレビドラマ」は増えてます。
 でも、「報道」が日本医療をダメにしている?

 〔NBOnline 2008年10月30日 木曜日 藤田康人〕
 このような、私たちの日々の暮らしにとても密接に関係する医療問題の本質については、メディアも正しく報道していく必要があると思うのですが、例えば“福島県立大野病院産科医逮捕事件”についての新聞の見出しは、以下のようなものでした。

「帝王切開のミスで死亡、医師逮捕 福島の県立病院」(産経新聞)

 今年出た判決によると、医師側に過失は無く“帝王切開のミス”ではなかったということになります。2006年に逮捕された時点では“帝王切開のミス”の可能性はあったかもしれませんが、この断定的な見出しからするとそれは“誤報”ということになります。

 そして、この“誤報”が社会にもたらす大きな影響をメディアは認識していたのでしょうか?

 この事件の報道のトーンにより多くの医学生に、産婦人科は非常にリスクが高いとのイメージを持たせてしまった可能性は大いにあります。実際に、この年の産科医の志望者は4割も減りました。
  (記事の一部抜粋)

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by rabbitfootmh | 2008-10-31 12:17 | 医療/生命倫理

「個々人の倫理観くらいではシロクロ付けられないこと」

日本では、「営利目的の代理出産」は、処罰の対象とするというガイドラインが決められたけれど()、実際はどうなるかというと・・・。

代理母志願の「軍人の妻」急増=半数を占める州も-米誌
 〔時事ドットコム 2008/04/01〕
【ニューヨーク1日時事】3月31日発売の米誌ニューズウィーク最新号は、第三者の子供を産む代理母に、軍人を夫に持つ女性が志願するケースが急増していると報じた。夫が戦地に赴いている間を利用できることなどが理由。テキサス州やカリフォルニア州では、代理母の半数を「軍人の妻」が占めるという。

 同誌によれば、不妊に悩む夫婦らに代わって妊娠・出産に臨む代理母への報酬は、2万-2万5000ドル(約200万-250万円)。これに対し、新兵の年間基本給は最高で約2万9000ドル(約290万円)だ。転勤が多い米兵の妻が定職に就いてキャリアを築くのは困難だが、代理出産であれば家計に大きく寄与できる。

 代理出産:原則禁止、公的機関試行は容認 学術会議報告案、国に立法化要請
  〔毎日新聞 2008年3月8日 西部朝刊〕
 不妊夫婦の受精卵で他の女性に妊娠、出産してもらう代理出産について検討してきた日本学術会議の検討委員会(鴨下重彦委員長)は7日、「生殖補助医療法(仮称)」で原則禁止し、公的機関の管理下で試行(臨床試験)の実施を容認する報告書案をまとめた。営利目的の代理出産は処罰し、実施した医師、あっせん者、依頼者を処罰対象とした。
代理母を受ける女性の「本心」なんて、ほとんど分からないでしょう。
でも、生活が経済的にも精神的にも満たされている女性が、わざわざ高いリスクを覚悟で、「代理母」を引き受ける例は、めったにないと思いますけどね。

在日米軍の若い兵士たちが、日本人を巻き込んだ犯罪を起こしていますが、アメリカの「軍隊」には、普通の日本人には想像できない複雑な問題が、いろいろとあるようで・・・。

『ルポ 貧困大国アメリカ』 堤 未果著(岩波新書)
  評:栗原裕一郎〔NBOnline 2008年3月28日
 イラク戦争は初の「民営化された戦争」といわれる。1990年代後半以降急成長した、民間軍事会社(PMC)や民営軍(PMF)に依存しているためだ。大雑把には、PMFはいわゆる「傭兵」の現代版、PMCのほうは非戦闘業務一般を請け負う業者である。

 このPMCが、高額なペイをエサにワーキングプアを続々と戦地へ“派遣”しているのだ。しかし、勤務の実態は悲惨で、丸腰で戦場に立つにちかい状況も珍しくなく、米軍が使用した劣化ウラン弾の影響で放射能に汚染された現地の水を飲むことを実質的に強要されるため身体も壊す。当然ヘタしたら死ぬわけだが、派遣社員は民間人扱いになるので戦死者には数えられない。

 戦地に“派遣”されるのはアメリカ人とはかぎらない。途上国からの出稼ぎ社員も少なくなく、賃金のダンピングが起きている。民間軍事会社はいまや全世界に500社以上あるそうだ。
 (評者の栗原氏によると、この本自体は、かなり強引なサヨク的内容らしいですがw)

横須賀で、タクシー運転手を殺害したらしい米兵が、「ナイジェリア国籍(あるいはナイジェリア系)」と報じられるのが、ずっと引っかかっていたんだけど、「そういうこと(↑)」なのでしょうか?

わりと最近、NHKのドキュメンタリー番組だったか、アメリカのドキュメンタリー番組だったか、「定職に就けないので、志願して軍に入り、イラクへ派遣され、数年してアメリカに帰国したが、やはり職に就けず、ホームレスに・・・」という若者たちの姿が浮き彫りにされていた。

「戦争の理由」というのは、外交問題ではなく、「内政問題」であることが少なくない、のかもしれません。


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by rabbitfootmh | 2008-04-03 11:05 | 医療/生命倫理
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