二条河原落書

rakusho.exblog.jp ブログトップ

「“臓器移植推進”に偏向した、産経新聞の情熱はなにゆえ?」

とにかく、「臓器移植」に関する記事が、他紙に比べて多いように思う。
しかも、「臓器移植が受けられず亡くなった幼い子」「可哀そうなこの子の生命を助けてください」という記事、「臓器移植を受けて元気になりました」という、記者個人の思い入れが強い情緒的なコラムもある。

毎日と読売は、反対派・慎重派の意見も、わりあいバランスよく取り上げている。
今月21日日には、「衆院厚生労働委員会の臓器移植小委員会」が開かれているのだが、その中で出された意見を詳しく報じているのは、毎日だけ。
読売も、全体の要旨を伝えているが、朝日と産経は、「開かれました」という事実だけしか報じていない。
 ※この小委員会も、実は「移植ありき」の前提で進められていて、反対派・慎重派の意見は「まあ、参考までに聴かせてください」という感じだったらしいが。

【主張】臓器移植法 ドナー増加を促す改正に
 〔MSN産経ニュース 2009.4.21〕
 長い間たなざらしにされてきた臓器移植法の改正案を成立させようとする機運がやっと盛り上がってきた世界的なドナー(臓器提供者)不足の中で、移植する臓器がなく、命を失う患者が後を絶たない。人の生命にかかわる重要な法案だ。きちんと審議し、一刻も早く実現させるべきだ。
 (中略)
 日本は臓器移植法の施行(平成9年10月)後も脳死ドナーの数が異常に少なく、欧米の移植先進国に頼ってきた。とりわけドナーが15歳以上に限られる子供の場合は渡航移植しか術(すべ)がない。このため国内外から「どこの国でもドナーが足りないのに外国に頼るのはおかしい」との批判が出ていた。
 (中略)
 自分の心臓や肝臓、腎臓などの臓器を死後に無償で提供しようとする善意のドナーと、その臓器がなければ命を失う患者とを結び付けて支えるのが、臓器移植法の本来の姿だろう。ドナーの増加を無理なく促す改正となるように、国会で知恵を絞ってほしい。

いや、だからね…移植先進国も含めて、「世界的なドナー不足」なんだから、日本だけが「異常に少ない」と表現するのも、どうかと思いますけど?
「ドナーの増加を無理なく促す」のも、不可能でしょう。

「欧米の移植先進国に頼ってきた」というのも、15歳未満の子供たちは、欧米へ行ってますけど、大人は中国とか、東南アジアとか中東とか、そういうところで「ヤミ移植」や「臓器売買」に関わっている事例が多いのでしょう?

それから、「生命のリレー」とか「善意のドナー」とか、そういう「美しい表現」もやめてもらえませんかね?
臓器を摘出するお医者さんたちは、心臓が元気に拍動して温かい身体を切り裂いて、臓器を切り取るのは「コワイ」と思います。
「人の生命を助けるために医者をやってるのに、これは、“殺人”になるのではなかろうか?」と、疑問を抱きながら…。

「脳死」状態では、まだ、本当には「死んでいない」のですよ。

そこを、きちんと知らせてくれないと、多くの国民は判断を誤ることになり、将来に禍根を残しますから。
法的に「この状態で線引きする」とか「推進派と反対派の妥協点を 見出す」というような問題ではないのです。


私は、「生きたまま」心臓を切り取られるのは、ぜったいにイヤですから。
そんなことされたら、きっと「化けて出ます」よ…ホントに。



a0037706_145328.gif 「ブログランキング」
[PR]
by rabbitfootmh | 2009-04-25 23:55 | 医療/生命倫理
line

日々のニュースに辛口コメントを


by rabbitfootmh
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite