二条河原落書

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「“産科医不足”が根本原因なのか?」

以前にも、奈良で、分娩中に脳内出血を起こした妊婦が、きちんと処置をうけられずに死亡したという「事件」があり、近畿圏では、今でも時々遺族が無念を訴えるという報道がなされている。

でも…と、疑問がわいてくる。

「分娩中に脳内出血を起こした妊婦は、どうやって助けたらいいんだろう?」と。

もう生まれて来ようと頑張っている赤ちゃんは、早く外に出してあげないと死んでしまう。
母体の状態が悪くなれば、なおさらのこと。

私も分娩は“下手くそ”だったのか、たびたび助産師さんに「赤ちゃんの心音が弱くなってるから、ちゃんと呼吸して」だかなんだか、叱られたように記憶している。(胎児の心音を、ちゃんとチェックしているんですよね。その音は、妊婦にも聞こえています)
意識がしっかりしていても、たいへんなのだから、脳出血で前後不覚になっていたら、出産どころではなくなってしまう。
赤ちゃんの命を救おうとすれば、一刻も早く、帝王切開で取り上げるしかない。

脳出血の処置も、一刻を争うことだと思うが、下手をすれば、母親も赤ちゃんも助からないという事態も予測手きるわけで、医者はまさに「窮極の選択」を迫られるのだろう。

そういうことは、ぜんぜん報道されずに、「たらい回しにして妊婦を見殺しにした病院は許せん!」という論調一辺倒であるのは、偏向報道ではないのだろうか?

それから、奈良も東京も、亡くなった妊婦さんは「30代」だったと思うが、「脳内出血」って、よく起きることなんでしょうか?
だとしたら、妊娠中から、あるいはそれ以前から、女性はきちんと自分の健康に気をつけておかなければならないということを、むしろマスコミはもっと喚起すべきではないのか。

妊娠・出産中の体調の管理を「自己責任」としてしまうと、個人攻撃のようなかっこうになるので、「産科医不足」「救急医療体制の不備」「石原都知事は口ばっかりでアテにならない」と、社会や“お上”のせいにしておくのが無難だと、マスコミは反射的に反応するんでしょうかねぇ。


医療の「テレビドラマ」は増えてます。
 でも、「報道」が日本医療をダメにしている?

 〔NBOnline 2008年10月30日 木曜日 藤田康人〕
 このような、私たちの日々の暮らしにとても密接に関係する医療問題の本質については、メディアも正しく報道していく必要があると思うのですが、例えば“福島県立大野病院産科医逮捕事件”についての新聞の見出しは、以下のようなものでした。

「帝王切開のミスで死亡、医師逮捕 福島の県立病院」(産経新聞)

 今年出た判決によると、医師側に過失は無く“帝王切開のミス”ではなかったということになります。2006年に逮捕された時点では“帝王切開のミス”の可能性はあったかもしれませんが、この断定的な見出しからするとそれは“誤報”ということになります。

 そして、この“誤報”が社会にもたらす大きな影響をメディアは認識していたのでしょうか?

 この事件の報道のトーンにより多くの医学生に、産婦人科は非常にリスクが高いとのイメージを持たせてしまった可能性は大いにあります。実際に、この年の産科医の志望者は4割も減りました。
  (記事の一部抜粋)

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by rabbitfootmh | 2008-10-31 12:17 | 医療/生命倫理
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