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二条河原落書

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「中絶胎児利用 公正な組織で徹底議論を」


「中絶胎児利用 公正な組織で徹底議論を」_a0037706_039949.gifこういう話を聞くと、どうしても、現代の西洋医学の「唯物論」的な発想に危惧を感じてしまう。

「脳死者からの臓器移植医療」においても同様であるのだが、まずは、「やがて“捨てられる”胎児の肉体をいかに有効に利用できるのか?」という発想が先に立っているのは、問題ではないだろうか。

「脳死・臓器移植」においては、「助かる確率の高い、臓器移植手術を待つ患者に、もはや蘇生の見込みのほとんど無い、やがて死にゆく脳死者(脳死体)の臓器を有効利用したい」という発想が推進派の論理の前提になっている。

もう一つ付け加えるならば、こうした“危うい医療”に反対する側の論理として、胎児の母親であり、人工中絶手術を受ける女性個人の「自己決定(権)」という概念が持ち出されてくることに対する疑問も出てくる。

「死の自己決定権」が持つ“危うさ”に関しては、最近、で、臓器移植医療の是非について、医療界に一石を投じた小松美彦・東京海洋大学教授の、に、詳しく論じられているので、ご一読いただきたい。
(み)
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◆毎日新聞社説:中絶胎児利用 公正な組織で徹底議論を 
 〔毎日新聞 2004年7月20日 0時23分〕

ヒトクローン胚(はい)を容認した政府の総合科学技術会議生命倫
理専門調査会は意思決定のあり方に問題を残した。ところが、それ
以上に釈然としないやり方で政府が容認しようとしている関連の生
命技術がある。

 中絶や流産した胎児の細胞を患者に移植する臨床研究だ。厚生科
学審議会の専門委員会は「厳しい条件の下で認めうる」との方向を
示し、指針作りを始めた。
(以下略)
by rabbitfootmh | 2004-07-21 23:05 | 医療/生命倫理
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