二条河原落書

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「臓器移植・脳死判定・延命措置、中国政府の思惑」   

日本で「臓器移植法」が施行されてから、16日で丸10年・・・だそうです。

10年にして「63例目の脳死判定」・「62例目の臓器移植」のニュースです。

脳死移植:62例目実施へ
 〔毎日新聞 2007年10月15日〕
 大津赤十字病院(大津市)に頭部外傷で入院中の50代女性が15日、臓器移植法に基づき脳死と判定された。女性は脳死で臓器提供する意思を示すカードを持ち、家族も同意した。同法に基づく脳死判定は63例目、移植は62例目。日本臓器移植ネットワークによると、心臓は20代男性に東京大病院で、肺は50代女性、小腸は20代女性にいずれも東北大病院で、肝臓は30代女性に北海道大病院で、膵臓(すいぞう)は50代男性、片方の腎臓は30代女性にいずれも京都府立医科大病院で、もう片方の腎臓は50代女性に滋賀医科大病院で、それぞれ移植される見通し。

そして、こちらは、救急医療の現場での「延命措置の中止」に、ガイドラインが設けられたという話。

呼吸器外し容認 救急医学会 終末期医療で初の指針
 〔東京新聞 2007年10月16日 朝刊〕
 終末期の定義は「脳死や脳血流停止」「数日以内の死亡が予測される場合」などと四分類した。治療の中止方法には▽人工透析、血液浄化などを行わない▽水分や栄養の補給を制限するか中止する-などを挙げた。薬物投与で死を迎えさせる「積極的安楽死」は認めていない。

 終末期医療をめぐっては、昨年三月に富山県射水市民病院で人工呼吸器外しが発覚。厚生労働省はことし四月に初の指針を策定したが、終末期の定義や治療中止の基準は盛り込まず、医療現場には「刑事訴追されない基準がない」と不満の声が出ていた。そのため、学会の指針は踏み込んだ内容になった。

「人間の死期」なんて、確実に「予測」できるもんでしょうか?
それから、このガイドラインの目的が、治療のために一旦は取り付けた呼吸器を外した医師が、「刑事訴追されないため」という、医療現場の苦しい事情を解決すること、というのも、なんとなくイヤな感じがするし。

結局のところ、日本では、「死」というものが分からなくなってしまっているから、こういう問題がややこしくなるのではないのだろうか。

2~3日前、アメリカの人気ドラマ『デッド・ゾーン』(原作・スティーブン・キング)の最新シリーズを見ていたら、事故で「脳死」状態になった少年の「思念」が、サイキックの能力がある女性に救いを求めにくる・・・という話でした。〔シーズン4 第47話「ダブル・ヴィジョン」〕
キリスト教は、「霊肉二元論」で、「肉体は滅びても、魂は天国へ還る」という考え方ですが、それが、肉体生命を軽んじる方に傾くと、ちょっと困ったことにもなるのかな、という気はします。

ドラマの方は、瀕死の息子を救ってくれない医師や、奇跡?を与えてくれない教会の司祭を逆恨みして殺そうとする父親の暴走を止めようと、「脳死」で病院のベッドに横たわったままの少年の思念が、サイキックの女性の口を通して、「パパ、大事なカメラを勝手に持ち出して、事故で壊してしまってごめんなさい」と、その少年でしか知り得ない事実を語ることで、父親が息子の「魂」の不滅を信じ、「死」を受け入れる覚悟を決める…というオチでした。

「目に見えないもの」を、信じる気持ちは、アメリカ人にはまだ遺っているのですね。
もっとも、そのドラマの父親と離婚した母親とは、中南米からの移民で、「熱心なカソリックの信者」という設定でしたので、プロテスタント系の信者が多いアメリカ人には、あまりいないタイプなのかもしれませんが・・・。

日本人も、もっと、「この世ならざる世界」のことを、考えても良いのではないでしょうか?
そうでないと、理解も解決もできない問題が、この世の中には、いろいろとありますから。

中国では、拘束された臓器移植の斡旋をしていた団体の代表者の名前が公表されました。
・・・って、だからぁ、問題なのは、「死刑囚の臓器は取り放題」っていう、ソチラの状況の方だと思うんですけど?



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by rabbitfootmh | 2007-10-16 23:55 | 医療/生命倫理
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