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二条河原落書

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「現行民法は古い・・・でも現実に媚びる必要は無い」

この裁判が話題になった去年の10月にも、自分の意見をまとめたのですが、こうしてマスコミが「大騒ぎ」に加担するにつれ、「いいんじゃないの?」という容認派が増えているのだとしたら・・・そして、そういう世論の勢いで、なし崩し的に法改正が行われて、「場外乱闘」的な代理出産の事例が増えることで何か社会問題が起きたとしたら、向井・高田夫妻は、その「責任」を負っていけるのでしょうか? そこまで考えているのでしょうか?

 ◆「向井さんちだけ、なぜOKなの?!」(2006/10/01)
 ◆「親子の絆とは?」(2006/10/10)

付和雷同が好きな日本という国においては、「有名人」というのは、何をするにしても、自分たちが世間に広く与える影響と、それによって引き起こされると予想される結果について、できる限り慎重であってもらいたいと思います。

【主張】代理出産 速やかな対応を求めたい
 〔産経新聞 2007年3月24日〕
 代理出産の事実を伏せて区役所に出していれば、出生届は受理されたはずである。実際、海外の代理出産で生まれた100人以上の子供が、実の子供として受理されているという。

 向井さん夫妻は代理出産の事実を公表した。隠していれば、実子となり、正直に申請すると、親子になれない。向井さん夫妻は、こうした矛盾点に一石を投じた

・・・いや、そういう問題じゃないでしょ? それは、問題の本質をすり替えてるんじゃないのか?

現実が先行 生殖医療 「借り腹」容認4割超
 〔読売新聞 2007年3月24日〕
 厚生労働省の生殖補助医療部会が同月にまとめた報告書でも、「代理出産は、人を生殖の道具として扱い、第三者に多大な危険性を負わせる」として、罰則付きで禁止すべきだとする方針を打ち出している。

 代理出産を規制する考え方の背景には、倫理面での問題に加え、妊娠・出産のリスクがある。医療が進歩したとはいえ、日本では出産10万件あたり6人程度の妊産婦が死亡している。海外では、代理母が流産後に死亡したケースも報告されている。50歳代の祖母に娘の子を産ませた根津医師の医療にも、リスクが高いとの理由で疑問の声がある。

 また、米国では、代理母に約300万円の報酬と、同額の手数料を仲介業者に支払うのが一般的。渡航費などを含め、出産までに数千万円かかるのが常識で、「裕福な依頼者が、経済的に弱い立場の代理母を、産む道具にしている」という批判は根強い。

確かに、日本の「家族」に関する民法の内容は、かなり「現代社会」の実情や国民の心情とはズレてきていて、それによる「不都合」がいろいろと生じてきていることについては、法律の方を改めてゆく必要があるとは思うけれども、今後数十年経った時に、法改正がきっかけとなって、社会全体のモラル(良識的な歯止め)が失われてしまった、早まった、失敗だった、と後悔するこ日が来ないように願いたい・・・というのが私の個人的意見です。


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by rabbitfootmh | 2007-03-27 01:33 | 医療/生命倫理
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