二条河原落書

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「51例目の脳死判定、50例目の臓器移植・・・10年目で」

「臓器移植法」施行10年目で、脳死・臓器移植が50例を数えたそうです。

今回と同じ「高知赤十字病院」での「1例目の脳死判定」の時には、マスコミがいち早く嗅ぎつけ、病院周辺が大騒ぎになりました。

今国会は、「教育基本法改正」「防衛庁の省への昇格」などに時間が割かれて、「臓器移植法改正」までは手が回らなかったようですが、11月9日に、衆院第2議員会館で臓器移植法改正案の勉強会が開かれ、12月13日には、国会内で厚生労働委員会があり、参考人の意見陳述と質疑があったそうです・・・(※参照)



50例目の脳死臓器移植 1例目の高知赤十字病院で
 〔アサヒコム 2006年12月18日〕
 高知市の高知赤十字病院で17日、入院中の成人女性が臓器移植法に基づく脳死と判定、心臓などの臓器が摘出された。97年の法施行後、脳死臓器移植としては50例目、脳死判定は51例目となる。また、今年になっての脳死提供数は10例目で、年間最多となる。

 同病院では99年2月、初めての脳死判定が行われている。
 (略)
 脳死判定51例目までの移植患者は、心臓39、肺30、肝臓35、膵臓4、膵腎同時26、腎臓57、小腸1の計192人。50例目までの生存率は、心臓95%、肺66%、肝臓74%となっている。
脳死移植:法施行10年目で年間提供数が初の2ケタ
 〔毎日新聞 2006年12月17日 21時29分〕
 大久保通方(みちかた)・日本移植者協議会理事長は「移植を待つ患者、家族から見れば少な過ぎるというのが実感。一人一人が自分自身や家族が移植が必要になったらと考え、法改正するしかない」と話す。

 患者らの声を受け、与党議員の有志は今年3月、同法改正案2案を衆議院に提出した。本人が提供を拒否していなければ、書面がなくても家族の同意で提供できるようにする案と、提供可能年齢を12歳以上に引き下げる案で、いまだに審議入りのめどはたっていない。

※参照記事
<連載>移植医療を問う (3) 脳死判定に危うさ
 〔読売新聞 2006年12月15日〕
 臓器移植法に基づく脳死移植は、救命治療が尽くされ、確実に脳死判定された場合しか許されない。

 ところが、いざ始まるとミスが頻発した。1999年2月、高知赤十字病院(高知市)が舞台になった第1例では、報道各社の取材が集中して混乱したが、脳死判定も混乱だらけだった。リスクを伴う無呼吸テストを先に行い、脳波測定で生存の可能性を示す波形が出てやり直した。脳の活動を抑える薬物を投与したのに、影響の消失を確認していなかった。3、4、5、8、9例目の判定でも手順や方法に問題があった。

 事後チェックは現在、厚生労働省が設けた検証会議に委ねられている。会議は非公開で、検証結果は、個人特定できない形でホームページに掲載される。
 (略)
 しかし田中(英高・大阪医大小児科助教授)氏は、議論の前に目を向けるべき問題があると訴えた。それは「子どもの脳死判定は難しい」ということだ。

 田中氏は、83年から2005年にかけて医学雑誌などに報告された国内の15歳以下の症例を分析した。

 脳死か、脳死が強く疑われた114例のうち、心臓が30日以上動き続けた「長期脳死」が約3割を占め、2例は300日を超えた。脳死の診断後に自発呼吸が再開したケースも3例あった。議員からは驚きの声が上がった。
 (略)
 「脳死になれば、1週間以内に心臓が止まる」といった、ひと昔前の常識は、全く通用しなくなった。


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by rabbitfootmh | 2006-12-17 23:50 | 医療/生命倫理
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