二条河原落書

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「自殺するのは、与えられすぎて“ひ弱な子”なのか?」


今の子供は、贅沢をしすぎている。だから、電気も冷暖房設備も無い、ケータイもテレビゲームも無い場所で、子供らを集めて合宿させ、ボランティア活動をさせて心身共に鍛えよ・・・というのが、作家・曽野綾子氏の持論である。

もちろん、そういう主張が大好きな産経も、安倍首相の「大学9月入学、奉仕活動半年間」に大賛成なのである。
だが、それで、日本の教育問題にはびこる「悪」を、滅ぼすことができるのだろうか?

【主張】いじめ自殺 死に急いだら負けになる
 〔産経新聞 2006年10月31日〕
 いじめ問題に限らず、教育は、学校と家庭、地域社会の3者の協力によって成り立っている。近年、共働き家庭の増加もあって、親が行うべきしつけまで学校に頼るようになった。いじめっ子をしかる近所の怖いおじさんも少なくなった。学校に負担をかけすぎた面を反省する必要がある。
 もちろん、だからといって、学校が生徒指導に手を抜いていい理由にはならない。
 安倍内閣の教育再生会議では、こうした現在の教育現場が抱える問題を幅広い視野で議論すべきだ。
 自殺は、いじめに屈して負けを認めるようなものだ。真相も分からなくなる。曽野(綾子)さんが指摘するように、いつかはいじめた相手を見返すくらいの気持ちをもって、心身共に強く生き抜いてほしい。
曽野氏は、10月30日のご自分のコラムで、こう書いている。



『 有名な作家がいた。若い頃、学歴が低いということで、現地採用で勤めていた全国紙の新聞社でいじめられた。その時にいじめた相手を、後年この大作家は彼の作品の中で一人一人殺して行ったという説がある。これから、いじめられた子は皆作家になって、作品の中で復讐しながら大金を儲けてほしいと思う。
 或る大劇作家は、若い頃自分を振った女優たちを、後年全部役の上で脱がせて行ったという嘘かほんとかわからない話もある。死なないで、心身共に強い人間になることだ。』

この人、本当に本業が作家なのか?(苦笑)
なんという貧しい発想。それに、引き合いに出した作家や劇作家の話が、事実かどうか分からないのに、軽々と紹介していいのかと思う。
もひとつ言えば、曽野氏は敬虔なキリスト教徒なんだから、「右の頬を打たれたら、左の頬を差し出せ」でなければいけないのじゃないか?

産経の「自殺は、いじめに屈して負けを認めるようなものだ」という文言は、なんだか、戦力も知力も数段上だったアメリカさんに、「一億玉砕」「特攻隊」で挑んでいって、結局ボロボロにされて負けた、かつての日本国のプロパガンダに似てないだろうか。

2日の「正論」で、和田秀樹氏の「いじめ自殺防止に最重点を置け」が、心理学的なアプローチと具体的解決策を示してくれたのが、わずかながら「救い」という感じがする。

「いじめ」は、日本の社会に蔓延する問題ではあるが、根本は、一人ひとりの「心の問題」だろうと思う。

ソフトブレーンの宋文洲氏は、『日本の「ムラ社会の原理」』が、いじめによる自殺を招いていると言っています。〔日経ビジネスオンラインより〕
いつまで経っても、日本人は、外国人に指摘されないと、自分自身の問題が見えないのでしょうか? 早く一人前の国になりたいですね。


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by rabbitfootmh | 2006-11-02 23:55 | 日本の社会問題
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