二条河原落書

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「私学のウリを否定されたのでは・・・」


「学校は、子供たちに“教養”を身につけさせるところであって、市場原理と同じ、大学受験という競争に駆り立てるべきではない」というようなコメントが、ポツポツと出てきていますが、はてさて、16~17歳で、「教養を身につけさせる」というのは、不可能じゃないかと思う(^^;

よほど、生徒の学習レベルが高くて、かつ、教師の教授能力も抜群に良くないと、無理じゃないのだろうか? しかも、世界史でしょう?
教科担当の教師だって、自分自身が大学で学んだのは、「ヨーロッパ史」とか「中国史」とか、限られた地域の研究だけで、あっちもこっちも全部、深い知識を持ち合わせているわけではなかろうし。

ンなもん、とにかく詰めこんで受験して大学の門をくぐらなければ、日本の社会では、その先の人生が広く拓かれてゆかないのが現実なんだから、キレイゴトなんて言ってられませんでしょう?

私自身は、高校時代に日本の「近現代史」は授業中にできず、2学期の終わりだったか、3学期の始めだったかに、大量の「プリント」を配られて、「自分で勉強しとけ」って感じでしたよ。




履修不足:世界史B、中3年で履修…中高一貫の私立茨城高
 〔毎日新聞 2006年10月28日〕
 私立茨城高校(水戸市)で、3年生の175人が世界史Bの履修不足に当たることが28日、茨城県の指摘で分かった。同校は中高一貫校のため、既に世界史Bを中学3年の時に履修しているが、県からは「高校の取得単位としては認めない」とされたという。同校によると、家庭科なども履修不足に当たる恐れがあるという。同校関係者は「これから補習をしなければ」と困惑している。
それにしても、こんなことまで「ダメ」って言われたら、私学の中高一貫校は、「最大のウリ」戦略が使えないことになって、大騒ぎですよ。

先日も、近畿圏の某大学附属中・高校の入試説明を聞いてたら、「うちは、中・高6年分の学習内容を、高校1年までに終わらせます」って言ってましたよ。

・・・でね、高校で学習することって、山のようにあるわけで、こういう「前倒し学習」についてゆけるのは、一部の「秀才」たちだけであって、(いわゆる)底辺校では、やりたくってもできないわけでしょ? ほかに、議論すべき問題は、いろいろあるんじゃないの?


もうね、戦後60年間だけでも、日本の社会の様子や、それを取り巻く世界情勢は、がんがん変化してきてるわけだから、「邪馬台国」とか「秦の始皇帝」とか「ギザのピラミッド」とか知ってても、今現在の国際問題を考えるには、な~んの役にも立たないんだから、日本史も世界史も、明治維新以降をみっちりお勉強させた方がいいと思う。

古代史は、テレビのクイズ番組やドキュメンタリー番組で、いろいろと楽しい工夫を凝らしてやってくれてるから、それを見ておけば、だいたいのことは分かるでしょうし、興味関心が無くて、勉強する必要の無い人はやらなくても困らないものだし。

今回の騒動をきっかけに、「社会科」の学習内容を、ゼロから考え直したらいかが?

 ※参照ブログ
 ◆「大学側の沈黙」 〔トンボの空 10/28〕
 ◆「履修不足問題と中高一貫教育推進の矛盾」〔中高一貫校 >>中高一貫校の良し悪し 2006年11月01日〕
 ◆「履修単位不足問題について」〔とりあえずティッピング・ポイント 2006-10-30〕


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by rabbitfootmh | 2006-10-28 23:50 | 子育て/教育
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