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二条河原落書

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「少子化対策・・・男女の意識のズレ」


今朝のNHKの『日曜討論』で、川崎厚労相と大日向雅美氏、白石真澄氏との対談があったが、「役人答弁」と「女性のホンネ」が、見事なまでにすれ違っていた(苦笑)

それと、「女性が働きやすい環境」というと、必ず「保育所の整備」の話は出てきますが、むしろ、小学校に上がってからの方が、子どもは早く帰宅する。1年生だと、午後1時半とか2時頃に帰ってきます。夕方5時までなんて、働けない。学童保育とか、大阪市では「いきいき保育」と呼ぶシステムもありますが、「すっかり安心」というわけにはいきませんよね。

下記の東京新聞の記事は、役人や男性の学者先生たちの代表意見だと思う。



少子化時代 制度設計は
 〔東京新聞 2006年6月10日 核心〕
 では、なぜ出生率は下がり続けるのでしょうか。その第一の要因は、未婚率の上昇です。二〇〇〇年国勢調査で、二十歳代後半女性の未婚率は54%でしたが、〇五年には58%(労働力調査)へと上昇しています。
 第二の要因は、結婚した夫婦の産む子どもの数が、一九九〇年代から産み控え現象がみられるようになり、子どものいない夫婦や、子ども一人の夫婦が多くなっていることによります。
 こうした現象の社会的な背景は、日本の経済がサービス経済化し、女性の労働力に対する高い需要が存在し、未婚のまま働き続ける女性たちが増えていることです。一方、就業と結婚・出産のバランスが取りにくく、現実に七割の女性たちが出産を契機に仕事を辞める実態があります。
 少子化の罠(わな)から抜け出すには、働くことと、結婚、出産子育てが調和する制度や仕組み、ライフステージに応じて職場復帰できる社会の構築が不可欠です。
 (社会学者の赤川学・東大大学院助教授)
ここには、「男性の未婚率」も「夫の家事・育児」についても語られていません。「結婚しない女性」が増えてるウラには、「結婚できない(してもらえない)男性」の増加が・・・?

それから、「十代で結婚する女性」の数字って、いっしょに出してみてもらいたい。私の世代は、だんだん女子の大学進学率が上がってきた頃なんで、一応、短大か四大を卒業して、OLを2~5年やって(いわゆる“腰掛け”っちゅーやつですわ)、貯金を作ってから結婚・・・というコースが一般的(?)だったと思うんですが。
「クリスマス・ケーキ理論」が喧伝された時代ですね(苦笑) ダンナ探しのために就職するとかね。

最近では、女性たちの意識は、「夫が家事・育児に参加しないことを嘆き」つつも、「夫には期待していない」という方向へ向かってきているようです。つまり、「やってくれたら嬉しいけど、もし、やってくれなくても、それを不満に感じるのはやめよう。自分でできるだけのことをやればいい」という、開き直りとも諦観とも言えるものに変化してきているということらしい。

なんといいましょうか・・・夫婦の「役割分担」(かっきり分けられるものでもないので、へんな表現だと思いますけどね)は、それぞれの家庭(夫婦)によって、十人十色というか、いろいろなタイプがあるでしょうし、どんな形が「正解!」「理想的!」とは言えないと思うのです。

ただ、多くの男性が勘違いしていると感じるのは、「おまえ(妻)に任せた」と言い渡したら、お金も手間も口も知恵もださなくていい・・・と思い込んでいるところ? 「役割分担」したいのは、やっぱり男の方かも。ややこしい「グレーゾーン」の対処が“めんどくさい”のでしょうか?

実務的なことは、家のことに割ける時間の多い方が担うべきだと思いますが、例えば、子どもの教育(お稽古事や塾など)について、夫婦間できちんと“合意”ができているか、相手の言い分を理解できているか、子どもの個性や適性について、夫婦共々よく観察し、意見交換し合えているか・・・みたいなことに、無頓着な夫が多いのではないかと思うのです。
「うちの子は、こういうところを伸ばしてあげるのが良いと思うから、○○を習わせたい」という妻に「それなら、月謝は、××円くらいならなんとか出してやれると思うから、探してくれるか?」と夫が意見を出すようなイメージです。

そういう意味での「運命共同体」と呼べる夫婦関係は、日本には少ないんじゃないでしょうかねぇ。なんつーか、「一蓮托生」というか「沈む時はいっしょに沈もう」というか、「どっちかがひたすら受動的に相手のわがままを受け入れる関係」とか、そういう夫婦が多くないですか?

うーん・・・夫婦関係だけじゃないんでしょうけどね。日本人って、「考え方や発想の違う人と協力し合って仕事をする」のが苦手じゃないですか? 自分とはソリが合わない人間とでも、仕事をする時はきちんと協力して一つの成果を出す、みたいな?

でも、これから、ますます必要になってくると思うんですけどもね。そういう「交渉術」みたいな能力は。
例えば、中・韓とはソリが合わないし、お互いに「いけすかねえ」とか思っていても、自分のところの損害ができるだけ小さくて済むように知恵を戦わせながらも、なんとか付き合っていかなきゃならないじゃないですか。どっちかの国が消滅しない限りは(苦笑)

ま、とことん「いけすかねえ」相手とは、無理して婚姻関係を維持する必要はないとも思いますけどね(^^;


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by rabbitfootmh | 2006-06-11 23:05 | 日本の社会問題
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