二条河原落書

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「“昔のしつけ”は良かったのか?」


この手の調査とか解説を見聞きするたびに、「いつの時代と比べて“低下”していると分析しているのか?」 「ほんとうに、1~2世代前の時代の“しつけ”は良かったのか?」という疑問が湧いてくる。

自分自身の子どものの頃を思い出してみても、「しつけ」らしきものは、小学生の時に父から「お箸の持ち方」を矯正されたことと、幼稚園の頃?母に、近所のオバさんをからかうようなことを言って叱られたことくらいしか思い出せない。
まあ、親から感じる「無言のプレッシャー」を強く感じていたので、ハメを外せない(少なくとも親の見てる前では・苦笑)ということはあったけれども。



家庭の教育力:9割が「低下」、背景に過保護 北海道調査
 〔毎日新聞 2006年3月6日〕
 青少年の指導や育成に当たっている人の9割が「家庭でのしつけなど子供への教育力が低下している」と感じていることが北海道のアンケート調査で分かった。
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 具体的に感じる課題(複数回答)は、「あいさつや規則正しい食生活など基本的な生活習慣」が84%、「人に迷惑をかけないなどの社会的規範」が78%と目立った。
「規則正しい生活習慣」はともかく、「人に迷惑をかけない」よう教えることが、ほんとうに「良いしつけ方」なんだろうか? 「人に迷惑かけてないからいいじゃん」と言い訳しながら、10代の子どもたちがいったい何をやっているだろうか?

私たちの親世代以前の人たちが「人さまに迷惑をかけないように」と言ってきたのは、「迷惑をかけて、自分自身が人さまから“後ろ指をさされる”ような恥ずかしいことにならないように」ということであり、本音のところは「自己保身」のためであったのではないかと思う。
「恥の文化」と言われてきた日本の社会風土が、どこかで変質してしまったのだろう。「恥」の感情が自制心のスイッチをオンにすることができなくなったのかもしれない。

今流行りの「武士道」などというものも、「人生哲学」というよりは「美学」----それも男だけの----にはしっているような気がするし。「散り際の美しさ、潔さ」が強調されて、プロセスの方はあまり問われないのが、特徴だろう。

そういえば、『セカチュウ』のブーム以降、「不治の病」を背負った人物とその恋人や家族の「純愛」を扱った小説やドラマをよく見かけるようなったような・・・「終わり」の瞬間に向かってゆく美学を追求したような、ね。『男たちの大和』もそうですし。
いえ、たいへんな病気と戦う方たちを貶めるつもりは毛頭ありませんが、毎日コツコツと地味な生活を送っている人たちの方が大多数なんだから、そういう「普通の生活」の中に感動を発見するような努力があってもいいんじゃないかと思うだけです(^_^)


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by rabbitfootmh | 2006-03-06 11:07 | 子育て/教育
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