二条河原落書

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「みんな思ってたけど口に出さなかっただけ・・・でしょ?」


「人の心はお金で買える」と、ホリエモンは言葉に出してしまった。
マスコミだの“知識人”だの“評論家”は、「モラルを無視したけしからんヤツだ」と批判している。

「ホリエモン逮捕」で、いちばん得をしたのは誰なんだろう?

ホリエモンは「王様は裸じゃないか!」と、大声で叫んでしまった子供のようだ。はっきりとそう口に出して告発したのは、その子一人だったが、周囲にいた大人はみんな「心の中」では同じことを考えていたのだ。
「あの王様はバカだ」「あんなバカな男を王様と呼ばなければならないオレは、なんと不幸なのだろう」「詐欺師の“仕立て屋”のヤツら、うまいことやってまんまと大金をせしめやがって」と、憤懣やる方ない気持を押し殺しつつ、苦虫をかみつぶしたような顔で、王様の行列を上目づかいで黙ってながめていたはずだ。
「心の中で思っていても、口に出さないのが“大人の態度”だ」という暗黙の了解がある。

さて、現実の日本社会の実態はどうだっただろうか?



多くの「優良企業」は、テレビや新聞・雑誌などのマスコミに「広告料」という莫大な金をちらつかせ、マスコミ業界人の「心を買って」、好き放題にコントロールしているではないか? 広告主のご機嫌をとるために、テレビは視聴率獲得のために奔走し、番組制作の現場は、右往左往しているではないのか? 何か問題が表沙汰になれば、現場の人間をトカゲのシッポのように、当たり前のごとく切り捨ててきたのではなかったのか?

マスコミだって、「お金」のために、悪魔に心を売り渡してきたのではなかったのか?
その一方で、視聴者・読者の「心を買う」ために、手を変え、品を変えて、あちこちにお金をばら蒔いているのではないのか?

 ※ライブドアショック 言いたい ジェームズ・ワグナー氏/小田嶋隆氏
  〔毎日新聞 2006年1月23日 東京夕刊〕
 ライブドアの堀江貴文社長については、彼のいいところと悪いところを見極めなければならない。彼に対する批判のキーワードになっている「株式分割」は、違法ではない。それ自体、怪しい行為ではないのだ。日本(の商習慣)では「許可されたことのみやっていい」という考え方だが、米国は「禁じられたこと以外はやっていい」と考える。文化の違いだろう。
 (ニューズウィーク日本版副編集長、ジェームズ・ワグナー氏)

 「金がほしい」「金さえあれば何でもできる」との欲望を正直、多くの人が持っているだろう。だが、彼のようにあからさまに口にする人間は珍しかった。仏教は煩悩を戒め、武士道は清貧を説いた。昭和の時代にあっては、社会主義が資本主義の対立軸として、歯止めをかける役割を担ってきた。堀江社長が登場した平成の今、行きすぎた市場主義を止めるものはない。金銭を絶対評価とした「勝ち組」「負け組」の理論がまかり通っている。
 (コラムニスト・小田嶋隆氏)


ところで、ライブドアのことを「IT企業」と呼ぶけれど、「IT企業」の定義ってなに?
たしかに、PCやインターネット技術を使った事業を展開しているが、それは、ライブドアに限ったことではなくて、どんな企業もIT技術の恩恵を受けて仕事をしている。

また、「ヤフー!」のようにインターネットのインフラも持たなければ、「楽天」のように商品のやりとりをする場を与えているわけでもないので、「虚業」とさえ呼ぶ人もいるようだが、今ライブドアがポシャったりしたら、ブログなどをやってる人たちは多大な損害を被ることになるだろうし、その他の「サービス」(たとえそれらが、他の企業のパクリだとか、二番煎じだったとしても)を利用している人がたくさんいる。「目に見えないサービス」や「情報」を、ライブドアは提供しているのだ。
幹部が逮捕されて、万が一、仕事の場に戻ってこられなくなったとしても、ライブドアは顧客のために事業を継続させる努力を続けなければならないだろう。

そうした「目に見えないもの」が、目にウロコがかかって見えない人たち、あるいは、見えているのに「そんなものがあるはずはない」と、意識で拒絶して「見ないように努力している」人たちは、いずれ手痛い目に遭うのではないかと思う。


ホリエモンこと堀江貴文氏がもう少し考えなければならなかったのは、そうした「目に見えないサービス(という商品)」を提供し続けられる存在であるためには、顧客との「信頼」関係とか、社会全体から得られる「信用」といったものを築くには、「地道」で「長い時間」が必要であるという原理原則だろう。
「信頼・信用」は、築き上げるには長い時間と膨大な努力が必要だが、それらを失うのは一瞬のスキがあれば十分なのだ。

ホリエモンを潰しにかかっている「社会主義国ニッポン(とそれを支え、利益を貪っている人たち)」に“ご退場”していただくために、新しい世代から、第二、第三のホリエモンが登場してくれることを、ちょっとばかり人生の盛りを過ぎてしまって残念な世代の一人として祈りたい気持だ。


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by rabbitfootmh | 2006-01-23 22:39 | 日本の社会問題
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