二条河原落書

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「学校現場に拡がっているのは“ジェンダー・レス”思想」


「男女共同参画社会」実現のために、「ジェンダー(社会的性差)」という言葉がどれくらいの役割を果たすものなのか、その言葉を使わなくても進められるものなのか、私には分かりませんが、一部の人たちが“目の敵”にしている「ジェンダー・フリー」という言葉は、学校現場で「あらゆる差別撤廃」のためにがんばっている教師たちが自分たちの都合の良いように「誤解」「曲解」した内容を表現するものになってしまっていると感じるので、そのへんはきちんと分けて扱うべきだと思う。

ジェンダー:誤解や混乱回避へ定義明確化 猪口担当相
 〔毎日新聞 2005年12月13日〕
 内閣府によると、「ジェンダーフリー」の名の下に小中学校などで、運動会での騎馬戦を男女混合に変えたり、トイレの表示を男女同一にするほか、男女同室での着替えや宿泊を行うケースもあった。担当者は「性差を尊重するはずが、男女を同一にしなければいけないと誤解しているようだ」と話す。
学校現場で、「男女混合名簿」を作ったり、男子も女子も「○○さん」と呼ばなければいけない(つまり、男の子を○○くんと呼んではいけない)というルールを作ったり、更衣室を男女混合にしたり、過激な性教育をしたり・・・というのは、ジェンダー・フリー思想に基づくものではなくて「ジェンダー・レス」思想に基づく活動だろう。
それについては、山谷えり子内閣府大臣政務官(元サンケイリビング新聞編集長)もきちんと交通整理してまとめているじゃないか、産経新聞よ。

社会生活の中での「男女の区別」(差別ではない)を一切無くしてしまおうというのは、生物学的「オス・メス」の違いが社会生活を営む上で、どちらか一方の「不利益」に直結するとか、「男だから」「女だから」と、挑戦するチャンスを与えずに“門前払い”するような状況を無くそうというのが「ジェンダー・フリー」だと、私は理解している。



例えば、工事現場では「女は採用しない」と、就職の機会を最初から与えられないのは差別になる・・・ということになってきている。ただし、その仕事内容が、やはり肉体的に一人前の仕事がこなせないとか、女には不向きであるのでわざわざ就職はしない、と本人が選択するのは差別ではなかろう。
肉体労働ではなく、事務仕事であっても、就職の機会や昇進・昇給の条件は男女平等に与えられていても、男性が長い年月をかけて築いてきた社会構造や慣習などが、女性には不利に働くことが多くて(長時間労働とか、出産・育児とか)、それが結果的に昇進・昇給の内容に影響するのも、今の日本ではある程度仕方が無いと思う。無理やり「男性も女性の仕事能力に合わせろ」と、評価の上限を引き下げるとか、家事・育児を男性も2分の1負担しろと強制するのは間違っていると思う〔現在の日本人男性が負担している家事時間は、1日平均20分くらいだっけ?〕

「ジェンダー」の意義を正しく理解し、学校現場の「ジェンダー・フリー思想」は、一般常識で考えても「中心軸が狂っている」ことをはっきりさせないから、なんだかヘンな「対立構造」をわざわざ作り上げてストーリー展開させてしまうことになる(苦笑)

 ※安倍氏、調整に奔走 ジェンダー表記で火種残す
 〔産経新聞 2005/12/16〕
 「ジェンダー」の表記をめぐり、政府・自民党内で対立を生んでいた男女共同参画基本計画(第2次)は、猪口邦子担当相が大幅修正に応じたことで、一転して年内の閣議決定が実現する見通しとなった。その裏には「調整役」として奔走した安倍晋三官房長官の存在が大きい。ただ、この問題をめぐって、新人議員「小泉チルドレン」と中堅議員らの間には不信が生まれ、今後に火種を残したといえる。

 「これは政治案件だ。決して官僚に振り回されないように、副大臣、政務官としっかり話をしてください」
 安倍氏は6日夜、都内の会合で猪口氏にクギを刺すと同時に、バックアップを約束した。基本計画は各省庁の施策にまたがり、担当相1人での修正は困難なだけに、猪口氏にとっては渡りに船だった。
 ・・・・
 危機感を感じた安倍氏は13日夕、山口泰明副大臣、山谷えり子政務官らをひそかに首相官邸に呼び、基本計画の問題点を問いただした。問題の部分については担当省庁に自ら電話をかけ、修正を迫った。

 このような安倍氏の動きを受けて、猪口氏も柔軟に対応。修正を渋る事務局にハッパをかけ、ジェンダーをめぐる表記などを次々に変更させた。PTは16日に会合を開き、政府案を検討するが、大筋で了承する見通しだという。

 PT幹部の1人は「満点とはとても言えないが、かなり改善された。まあ痛み分けだ」と話す。ただ、新人議員には「一部の議員による修正で骨抜きになった」との不満の声も残っている。
【東京朝刊から】
「ポスト小泉の安倍が実力発揮」「口ばかりで政界に人脈の無い猪口の負け」というストーリーと、「元気ばかり良くて無知な一部小泉チルドレン」という図柄を強調したいのは分かるが・・・作り過ぎじゃないのか?

そういう記事を書くより、学校現場でヘンなことをやってる先生方を、きちんと啓蒙するのが先決だと思うが・・・。
いろいろな先生がいるもんだよねえ・・・(^^; 個人の思想信条の自由は認めますけど、子どもにそれを“押しつける”のは止めていただきたいものです。
 ※「黒ひゲイ危機一発」、同性愛団体が発売中止求める
 〔アサヒコム 2005年12月22日〕
 ※セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク

まあ、欧米では企業活動もなかなか複雑な配慮が必要なようですが。
 ※フォードに不買運動の危機…ゲイに反対するキリスト教団体
 〔レスポンス 2005年12月17日〕
 ※ 『ゲイカー』…ゲイのためのレンタカー、フォーッ!
 〔レスポンス 2005年12月13日〕


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by rabbitfootmh | 2005-12-29 14:45 | 日本の社会問題
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