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二条河原落書

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「有名私学の入試問題で、隠れた迷作を宣伝してもらってる人たち?」


入試過去問題集の出版禁止求める 倉本聡さんら26人
 〔アサヒコム 2005年12月05日〕
 大阪市の「英俊社」が出版したり、インターネット上で配信したりしている西日本の中学・高校の入試過去問題集をめぐり、脚本家の倉本聡さん、作家のねじめ正一さんら26人が5日、「著作物を無断で複製された」として、出版・販売禁止を求める仮処分を東京地裁に申し立てた。著作権侵害による損害賠償請求訴訟も合わせて起こした。
私も二十数年前にお世話になりましたよ、「赤本」(高校入試用)には。出版元の名前が「英俊社」というのは初めて知りました。

日能研や四谷大塚といった、関東圏の大手塾や入試問題集の出版元を相手に“暴れて”た「日本ビジュアル著作権協会」ですが、ついに関西にもやってきましたか(^^;





だいたい30人前後の人がグループで訴訟を起こすんですよね、毎回。
はっきりとした「協会員名簿」みたいなものは一切出てないのですが、ここのサイトに出てくる名前を拾うと・・・
倉本聡、谷川俊太郎、ねじめ正一、大岡 信、灰谷健次郎、川崎 洋、富山和子、三木 卓、なだいなだ、五味太郎、平田オリザ、京極純一、柴田武、鶴見和子、西江雅之、水谷修、渡辺武信、矢崎節夫、杉 みき子、水口博也、遠藤てるよ、森 正弘、谷 真介、澤近十九一、中江敏夫、岩井寛※ 川端康成※寺山修司※
 (順不同、※印は著作権継承者が原告)
川端康成さんて、まだ、著作権があるんですね。ごく最近の方だったんだと、改めて思いました。
「もうけ主義が著作権侵害の温床~塾業界の裏側」(5月17日/2005年)
(抜粋)総務省の統計では、全国に進学塾が約5万あるという。
 このように社会的な存在感が大きくなってきている進学塾が、日能研や四谷大塚等の例のごとく、絶対にやってはいけない「著作権を侵害」しているのである。その理由として大手の塾関係者は業界の実態を次のように語る。
「職員の部屋には、生徒の成績順ランキングや有名校に何人入れたかの表があります。そして生徒を何人獲得したかという営業マンの売上表もあり、それが営業マンや講師の給料に直結するのです」
 この実態からもわかるように、塾は成績主義、儲け主義に走っている
・・・・
 塾の講師も競争させられ、生徒の獲得に奔走している。このような儲け主義の現実が、教材で著作権を侵害する温床となっていて、まさに確信犯である。

「進学塾は"弱み産業"」~前衆議院議員・教育ジャーナリスト 保坂展人氏(5月17日/2005年)
(抜粋)なぜ《弱み産業》と呼ぶかというと、子どもを塾に通わせる親にとってみれば、「うちの子をなんとか名門校に受からせてください」という弱みがあるからだ。大手塾はその親の弱みにつけ込んで、高額のお金を取り、親子を不安と競争の原理で競わせる。
 KUMON(日本公文教育研究会)を取材してみたが、年に何回か全国表彰会があり、成績が良く進路の決まった子の親が表彰される。競わせるシステムが巧みにできている。塾に入った段階で、「君たちは戦争に勝たなければならない」と一種のマインドコントロールをかけ、親子を決して安心させず、追いつめ、金銭感覚をまひさせて、余裕のないなかで戦わせる。次から次へデータを送り刺激していく。これが大手チェーンの手口ではないか。
 塾の最大の目的は、開成に何人、麻布に何人、と合格数がすべてだ。「落ちたら地獄、入ったら天国」とマインドコントロールする。12歳の子どもが私立中学受験に落ちた時、「もう勉強が嫌だ」と燃え尽きてしまう。「僕は敗者だ」と自己否定しながら公立の学校に通う。そうした子どもは意欲を持って高校受験に挑むことはほとんどできない。学校の空洞化と塾産業の弊害が指摘されている。
・・・・
今の子どもたちは、活字離れしていてなかなか本を読まないから、例えば灰谷健次郎さんの小説を塾のテスト教材で初めて読む子どもが多いのではないか。灰谷さんの作品の一部分を虫食いにして、その感想をイ、ロ、ハのどれかから選びなさいなどというテストがあるとすると、作品本来の意図とは全くかけ離れた質の悪いテストに出会ってしまうと、子どもたちは作品そのものまでが嫌いになってしまう
 塾教材が一番頭の柔らかく感受性の高い子どもたちに対して、作品の感じ方や見方、感想というものまでに無断で調味料をかけてしまうという。これは深刻な問題で、解決策として、作品のテストへの使用形態や意図が作品本来の主旨や作家の尊厳を傷つけていないかどうか、チェックできる仕組みを作るべきだろう
引用が長くなりましたが、「資本主義は経営者が雇用者から搾取するシステムだぞ!」「子供たちを戦地へ送るな!」というサヨク運動と、似通っていますよね。

うちの子も「KUMON」でお世話になってますが、「よくできる子の親が表彰される」って、そんなのありましたっけ?(まだ“優秀”じゃないから知らないだけ?・苦笑)

だいたい、谷川俊太郎さんとかねじめ正一さんとかの詩って、学校の教科書とか入試問題くらいでしか読まないし、自分でわざわざ買って読んでみたいようなものではなくて、入試問題に登場するようなのは、「ひねり」が効いたやつというか、常識的な発想ではよく分からん内容の詩が多かったりするような気もするし・・・(NHK教育chでねじめ氏がレギュラーで出てる番組を見た時は???って感じでした)
富山和子さんというのは「お米の話」の人ですよね? 環境問題についての学習が増えてきて、国語の教科書によく登場します。右なのか左なのか、よく分からない人です。どっちに転ぶにせよ、「極端」なことには変わりない(?)
 ※ 「農は文化と環境を育む」(富山和子)全農の一面広告……噴飯ものだ
   余丁町散人(橋本尚幸)の隠居小屋 - Blog(September 1, 2004)より
 ※ やっぱりビジュアル著作権協会か!?
   Library & Copyright(November 17, 2005)より

 ※参照サイト
  「著作権法ガイド(引用の仕方)」 「入試に出題する著作権法」


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by rabbitfootmh | 2005-12-06 12:54 | 子育て/教育
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