二条河原落書

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「旧メディアは、もはや第二次産業(メーカー)か?」


楽天の、「TBS買収問題」について、今夕の某テレビ番組で、「IT企業なんて(今は派手に活躍してるけど)、そろそろ“終わり”じゃないかと思う」という発言が出てきたので(私の聞き間違い?)、びっくりしてしまったのだけど・・・。

テレビや新聞・雑誌などの「旧メディア」業界というのは、もはや「第二次産業」なのではないかと、ふと思ってしまった。

一般家庭に、録画用の安価な機器が普及していなかった時代には、テレビ番組というのは電波に乗って飛んで来て、タイムテーブル通りに放映されたら、それで終わり。「何度も繰り返して楽しむ」ということはできなかった。


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その意味で、テレビ番組というのは「目に見えない情報・娯楽」を庶民に与える「サービス産業」だっただろう。
(蛇足ながら、ピンクレディーの振り付けは、彼女らが歌番組に出てくる時だけしか見られなかったので、みんなテレビの前にかじりつき、いっしょに踊りながら覚えたものだった。)

新聞・雑誌も、印刷機器は高価で希少、技術も「特殊」で、コストの高くつくものだったから、一般人には「印刷物」を作ることは不可能だったし、情報収集も普通の人には無理だったので、目に見えない「情報」を活字や映像、写真にして記録し、「目に見える形」にして庶民に与えるという意味で、「サービス産業」に分類されてきた。

ちなみに、二十数年前に「OL」だった私は、会議室の演台を縦に真っ二つに割ったくらいのサイズ(よりはもう少し小さかったか?)のワープロ(確かCanon製だった)を使ったことがあるが、液晶ではなく電光(黄緑色の)で、たぶん画面表示の一文字は「16ドット」だったかと・・・。
それでも、3年先輩の女子社員が今まで、ポチポチと「写植印刷機(邦文タイプライター?)」を打って書類を作っていたことに比べれば、英文タイプを習い覚えていた身には、ローマ字変換(といっても、今のような辞書機能も無いし。ユーザー登録はできたっけか?)で、ポンポン日本語の文章が作成でき、編集も簡単ときてるから、社内の書類作成事務が「劇的に」変化したのは、感動的だった。

ついでに“昔話”をすると、海外の営業所や得意先との緊急連絡は、「テレックス」でやっていた。4年制英文科卒業の新入女子社員が、「英文タイプを速く打てる」ということで、「テレックス打電係」として奮闘していた(苦笑)


 で、なにが言いたいかというと(苦笑)、これまで「サービス産業(第三次産業)」としてがんばってきたテレビ業界も新聞・雑誌・出版業界も、これだけ高機能のパソコンやプリンタやビデオ、カメラなどの映像記録機器が普及し、高速大容量のインターネット回線のインフラが整えば、技術もコストもほとんどかからずに、彼らの専売特許だった「情報サービス発信業務」は、タダ同然が当たり前になって、もはや「(高額の)お金の取れるサービス産業」ではなくなってしまった・・・という時代に突入した、ということではないのか・・・ということ。

つまりは、テレビや活字媒体業界が作り出せるのは、「情報を詰め込んでパッケージ化されたコンテンツ、ソフト」という「モノ」になりつつある、というか、そうした「モノ」を売ることでしか利益を上げられないという意味で、「旧メディア業界は第二次産業(メーカー)である」と、私は言いたいのだ。

「モノ作りの国」としての誇りを支えにしてきた日本では、「額に汗して働く」ことでしか「付加価値」は生み出せない・・・あるいは、「汗」によって生み出された利益でなければ、「胡散臭いもの」というイメージを抱いている人はまだまだ大多数だ。
だからこそ、「株式売買」や「投資」で“濡れ手で粟”のような利益を上げる輩は、気に食わないのだろう。

しかし、今は、「情報を右から左へ」流すだけで利益が上がるような「仕事」が増えてきている。
それを「第三次産業」と呼ぶのか、新しい「第四次産業」と名付けるのかは分からないが、それが「胡散臭いもの」「イカサマ師的なもの」だけではないことは、確かである。

・・・などと考えていたら、なんと、米MIT(マサチューセッツ工科大学)が米グーグル、AMD、レッドハット、ニューズ・コーポレーションなどの協力を仰いで、LinuxのOS搭載の「100ドル・ノートPC」を開発中で、来年末にも生産を開始する予定らしい。しかも、ただ安いだけじゃない! もっとすごいプロジェクトを視野に入れている。
a0037706_013289.jpg ■「100ドル・ノートPC」が世界を変える MITの大プロジェクト始動
(インテリジェンス業界レポート)
 ■MITメディア・ラボが100ドルのLinuxノートPC開発活動の団体を設立,「発展途上国の子供全員にノートPCを」〔IT Pro 2005年09月29日〕

1年後に、「1万円チョイのノートPC?!」
DELLのPC買うの、やめよーっかなあ・・・ってカンジ?(笑)

世界の最先端は、「ネットとテレビの融合」のはるか先を行ってしまってるようだ。
有人ロケットどころか、インターネットの世界でも、日本は後塵を拝することになる・・・いや、すでになっているということか。
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by rabbitfootmh | 2005-10-18 23:00 | 日本の社会問題
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