二条河原落書

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「子どもは明るく快活に悩み無く・・・という幻想」

高1男子生徒が自殺 直前、教師に相談
 〔下野新聞ニュース 2005年9月7日〕
生徒は二日、いつも通りに登校。授業後の部活動に参加した際、顧問に個人的な相談事をしたという。同校は「明るく活発な生徒。他の生徒からもトラブルの報告はなく、詳しい原因は分からない」と話している。
新学期が始まって早々、「自殺」という悲しい人生選択をしてしまった子どもたちのニュースをいくつか見聞きした。

「おとなしい、普通の子」「明るくて、あいさつのできる子」・・・子どもたちが関わる事件が起きると、必ずマスコミが集めて回る“ご近所の声”は、決まっている。「あの子に限って、まさかそんなこと・・・!?」

どうして、子どもは「明るく元気」でなければならないのだろう?
自分自身の「子ども時代」を思い出してみれば、「物心ついた時分」から、周囲の環境や大人について「なぜ? どうして?」と疑問を抱き、「なぜ自分は○○ではないのだろうか?」と思い悩んでいたのではないだろうか?

子どもも大人も、若者も年寄りも、みんな悩みを抱えている。「悩みが一つも無い」なんて豪語する人は、逆に精神的に“かなり深刻な病”に罹っているのではないかと思う。

他人から見れば「世界一の幸福者」と思われる人であっても、悩みはある。「理想のおしどり夫婦」と冠されたタレントカップルがある日突然離婚したり、「若貴騒動」を見れば、当然のことではないか・・・と思うのに、「人間、生きている限りは悩みの連続」という事実を忘れてしまう。あるいは、分かっていても目をそむけて現実を見ないようにしている。

「誰にも悩みはある」という当たり前の事実が、当たり前のことになれば、少しは、「誰にも相談せず、独りで悩みを抱えたまま自殺」するという悲劇は、減らすことができるのではないか?
あるいは、「私が世界で一番の不幸者」などと「悲劇のヒーロー、ヒロイン」を気取っているから、他人の「小さな不幸」に冷淡になってしまうのだろうか?

日本の自殺者数は、年間3万人以上。毎日、どこかで100人の人が、自らの生命を絶っている。「自殺予備軍」は、その10倍の数ともいわれている。
「自殺したい」という考えが起きない人の方が珍しい存在なのかもしれない。そして、自殺を考えずに毎日を平凡に生きられる人は、とても幸福な人なのかもしれない。


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by rabbitfootmh | 2005-09-07 14:05 | 日本の社会問題
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