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二条河原落書

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「ネット情報は信用されてないし選挙に影響無い・・・?!」(補足版)


今どき、こんなことを堂々とコメントしちゃう学者さんがいるんですねぇ(苦笑)
ま、そういう発言のできる“識者”を一生懸命探し当てた産経さんも、ご苦労さまですぅ。

組織票からネット票 無党派層照準、法律拡大解釈
 〔産経新聞 2005年9月2日 朝刊第一面〕
 ≪時野谷浩・東海大教授画像
 ■投票行動影響ない
 インターネットが出現したとき、新聞もテレビもいずれネットに吸収されるといわれた。しかし、現在では、新聞やテレビなどのマスメディアの方が、ネットよりはるかに影響力が強いというのが定説だ。米国でも日本でも、人々はマスメディアの情報は信用するが、ネットの信用度は極めて低いことが種々の調査で明らかになっている。日本人はとりわけ、マスメディアへの信頼度が高い。人々はインターネットを趣味や旅行情報の検索、特殊でマニアックな情報の収集に利用する。政治家が個人のホームページを開設しても、それを見る人はもともとシンパであるなど限られており、それで投票先を変える人はいない。ネットはマスメディアの取材力にはとても及ばず、選挙の投票行動でもあまり影響力はない。(談)
「種々の調査」って、どんな調査だか挙げてみてちょー。

NHK問題、朝日新聞の捏造問題、民放テレビアナウンサーの不祥事・・・大手マスメディアのいったいどこに「高い信頼」を寄せたらいいんだろう(苦笑) 若者たちは、新聞やテレビが発信する情報にはもはやソッポを向いていて、「真実」を求めてネット世界を徘徊しているというのに。

このセンセイ、「テレビゲーム」が社会に及ぼす影響を研究したり、「自動販売機もメディアである」なんて〔『IBMの調査によると、情報も昔の 倍になっているというんです。』・・・って、「倍」では済まんでしょー。〕、ケッタイな?研究しているらしいです。
「消費者のニーズ」とか言いつつ、一生懸命見ているのは機械と数字だけで、あんまり、「ナマ身の人間」には“目”を向けてない人のようですね。

一方、毎日新聞は、「衆院選:ネット利用で神経戦 自民、民主両党」という記事において
衆院選の公示後、自民、民主両党がインターネットを使ったライバルの動きに神経質になっている。自民党が「民主党は公示後もメールマガジンの発行を続けている」とクレームを付けると、民主党も「自民党だって補選や東京都議選中に選挙記事を載せていた」と反論するという具合だ。双方ともネットの影響力を重視しているためで、選挙後は「ネット選挙」の解禁を求める声が一層強まりそうだ。
と報じ、
ブログ専門の検索サービス会社「テクノラティジャパン」(東京)によると、「郵政民営化」という言葉を含む発言は8月15~31日の半月だけで2万件以上増えて累計5万5000件に。公示後も更新ペースは衰えず、利用者の選挙への関心の高さをうかがわせている。
選挙に関心のある人びとが、「ネット情報」へ向かっていると分析しています。

ネットでキーワードを「検索」したりして、自分から主体的に情報を取りに“行ってる”層というのは、20~40代くらいの若年&中年世代だと思いますが、「若者」が積極的に政治について「知ろう」という意識を持つようになったのは、いい傾向ですよね。

も一つ付け加えるとすれば、上述の大学のセンセイのような、自分ではネット情報に縁遠い“年寄り”世代の人たちは、「インターネット利用者」に対して、ものすごく「受け身」的なイメージを持っていると思うのですが(自室に引きこもってゲームにハマってるとか)、「自分から情報を取りに行く(検索・アクセスする)」、「自分で自分の意見を発信する(ブログなど)」という、大衆化したネット世界の「現状」を、まったく肌身で感じていない・・・という気がしますね。

<補足>読売新聞特集記事 鈴木美潮のdonna 「ネットと選挙」
 では、都会在住者に、候補者の訴えを届ける方法は、と言ったら、やはりインターネットだと思うのですよ。でも、現実には、公職選挙法は、インターネットによる選挙運動を事実上、禁じています。マニフェストの全文掲載など、活用されている部分もありますけれど、公示日以降、更新をやめている候補のブログやホームページもいっぱいある。
 (略)
 かつては、「ネットを利用できない人に不公平になる」と言われていた選挙でのインターネット利用ですが、あってもいいんじゃないか。いや、ない方がおかしいのでは、という気がしています。文書を印刷して郵送したりするより、絶対安く、多くの人の目に触れますし、それに、政党や候補者自身のブログで、訴えができないのに、巨大掲示板には噂の類が候補者名名指しでガンガン書き込まれているのはおかしいと思うのです。
読売ONLINEのこの記事は、トラバ用のURLを掲載してあります。
さっそくウチも・・・・(^^)

 ◎上記の元記事が期限切れの場合は、下記へ跳んでください m(_ _)m
 ■Web産経より


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by rabbitfootmh | 2005-09-02 22:07 | 日本の社会問題
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