二条河原落書

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「冗談も休み休み書いて欲しいのは、あなたの方よ」


毎日新聞が、連日、「臓器移植法改正」についての記事を載せている・・・。

臓器移植法:改正でヒアリング実施--与党検討会 〔毎日新聞 2005年4月6日〕
臓器移植法:「脳死は人の死」一律に定義 改正案判明 〔同4月7日〕
クローズアップ2005:臓器移植法改正案 賛否「死の定義拡大」〔同4月7日〕
社説:移植法改正案 ドナーカード普及が先決だ〔同4月9日〕
 「脳死を人の死」と一律に定め、家族の同意だけで提供できるとする法案は、現行法制定の過程でも議論された。しかし、脳死を人の死と認めない意見や、医療に不信感を表明する意見があり、「脳死での臓器提供を認める場合に限り、脳死を人の死とする」という現行法が合意された。
 その原則を覆すには国民の意識の変化が前提となるが、はっきりした変化は認められない。提供者不足の解消というだけでは国民は納得させられない。家族の同意だけで提供できるようにしても、脳死移植が急激に増える見通しがあるわけでもない。脳死を一律に人の死と定めると、移植に関係のない医療現場にも影響は及ぶ。 (9日社説)

大手メディアの中から初めて、「臓器移植法改正」に対する慎重論が出てきた。
一般の記事だけではなく、「社説」に登場させたということは、毎日新聞としての論調であるとの宣言であろう。





実は、与党の有志議員で作る「臓器移植検討会」は、5日~7日(他の日程は不明)と開かれていて、関連団体から賛否の意見をヒアリングしていたという。(そんなの、ぜんぜん知らなかったよねー)

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全国交通事故遺族の会」(井出渉会長)は「身内が脳死になった者として、脳死患者は生きていると考える。救急医療の体制も不十分な中、脳死臓器提供には納得できない」と反対を表明。

移植を受けた患者団体「トリオ・ジャパン」などからは賛成の意見。

全国心臓病の子どもを守る会」の梶原早千枝・副会長も「一人でも多くの子どもの命を助けていただきたいという立場から法改正に期待したい」と賛成。

上智大法学部の町野朔教授は「例外なく脳死は死、と定めてこそ法的一貫性がある」と賛成。

神戸大法学部の丸山英二教授は「脳死を死と認めない人への配慮が必要だ」と反対。

救急医療の現場でも影響を心配する声がある。東京都立墨東病院の濱邊祐一・救命救急センター部長は「脳死を死と定めると、脳死で治療を打ち切る医師が現れ、家族とトラブルになると予想される」と不安を示す。

検討会委員の河野太郎衆院議員(自民)は「臓器提供と関係なく脳死で一律に死亡宣告する制度でいきたいが、家族が脳死判定を拒否できる制度や、脳死後も保険で治療を受けられる制度も考えられる」と話し今後の法案修正に含みを残した。
・・・・・・・

6日の記事に、この検討会の“音頭取り”をやっている河野太郎議員が、自身のメルマガ(4月7日配信)で激しく「噛みついて」いる。
「臓器移植法に新たな改正案?」
今朝の毎日新聞の一面に、「臓器移植法改正案の詳細が6日、明らかになった」とでかでかと出ている。冗談も休み休み言ってくれ、いや書いてくれ。
この要綱、条文、新旧対照表の三点セットはもうずっと前から公表されている。この記事を書いたT、Yの二人が初めて見たのが6日だったのかもしれないが、そりゃ今まで二人でサボってましたと公表しているだけだ。
さらに「自公両党は改正案を昨年11月に作っていたが、『脳死は人の死』とする規定を表に出すのは避けていた。」という文もあるが、正確には自民党は一昨年の年末には改正案を作っていた、公明党には今年に入って改正案を提示して共同提案できる案を作ろうと呼びかけて検討会ができた、という経緯はこれまでの記者ブリーフでもさんざん話しをしている。いい加減な記事を書くなよ!
ふ~ん・・・毎日新聞以外は、じゃあ、まだ「サボって」るわけね。

毎日新聞は、記事を書いた記者が署名することで“有名”だが、河野議員は、メルマガ上に実名を載せて攻撃している。恫喝なの?

なぜ毎日新聞以外が、臓器移植法改正の動きに関して、取材を「サボって」いるのか、私はそのあたりの「事情」を詳しく知りたい。「メディアがサボってる」のを批判する前に、「ジャーナリストの皆さんに、国民の代表としてご説明申し上げているのだから、きちんと新聞やテレビで報道してくださいよ」と、なぜ河野議員が忠告しなかったのかの理由も、私は知りたい。
記者たちがサボっているのなら、国民に直接、ブリーフィングの内容を告知すべきではないのか? 高度な問題なので、国民に知らせても無意味だというのか? 専門家の集まりに口をはさむなというのか?

「臓器移植法改正案」は、昨年秋の国会に出されるはずだったのが、“お流れ”になって、今の国会での提出を目指しているのだろうから、昨年からの半年間、いったい誰が何をやっていたのか、それもまったく表立って出てこなかったのは、どういう理由なのだろう?

だいたい、「臓器移植法」関連の政治家(議員)や厚労省の委員会とか、有志議員の検討会とかのメンバーも、会合や会議で話し合われたことの内容も、よく分からないことが多い。なぜ?

「なぜ?」が多すぎるというのは、どうもうさん臭い・・・と思う。

◎上記の元記事が期限切れの場合は、下記へ跳んでください m(_ _)m
 臓器移植法:改正でヒアリング実施--与党検討会
 臓器移植法:「脳死は人の死」一律に定義 改正案判明
 クローズアップ2005:臓器移植法改正案 賛否「死の定義拡大」
 毎日社説:移植法改正案 ドナーカード普及が先決だ
  〔いずれも毎日新聞より〕


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by rabbitfootmh | 2005-04-09 23:46 | 医療/生命倫理
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