二条河原落書

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「ドナーカード無くても臓器摘出される・・・のはイヤだ!」


産経新聞が伝えること、伝えないこと・・・

腎移植 中国の病院、都内に窓口 開設準備 渡航手術2例実施
 〔産経新聞 平成17(2005)年3月27日[日] 朝刊〕
中国の病院 臓器移植法違反か 厚労省検討 支部設置は「斡旋業」
 〔産経新聞 平成17(2005)年3月28日[月] 朝刊〕

ちょっと古いネタで申し訳ない。

「脳死・臓器移植」のことについては触れたくないはずの産経が、3月の終わりにものすごい大きな見出しをつけて「臓器移植」について報じていたので、「どうしたんだ?!」とよくよく読んでみたところが・・・死刑囚の腎臓を斡旋して移植することで有名な中国のクリフォード病院が、日本人の腎移植希望者に、ドナーを斡旋するための“窓口”(支部)を東京都内に設置する準備をしている、という話だった。
 ・・・問題は「臓器売買」と並んで批判される死刑囚をドナー(臓器提供者)にする「死刑囚ドナー」をどう考えるかだ。
 1998年6月、米連邦議会の下院公聴会で、中国の「死刑囚ドナー」の実態について証言した岡山大の粟屋剛教授(生命倫理)によれば、中国では最高人民法院などの規定で、死刑囚から臓器を取り出して患者に植え付けることが認められ、一説では、移植される臓器の九割以上が、死刑囚からの摘出とまで言われる。
 粟屋教授は95年から97年にかけ、計5回、中国で現地調査を行い、入手した資料やリポートをもとに論文や著書を発表している。(3月27日記事より)

中国で「死刑」となる人は、殺人だとか、極悪非道の罪を犯した人とは限らないだろう。「思想犯(政治犯)」も少なくないのでは、と思う。
「ライス米国務長官、中国外相らと会談 人権や民主化問題を協議」〔3月21日〕

産経新聞は、そのあたりには言及していない。なぜなら、この記事の目的は「日本での合法的な、“命のリレー”となる脳死・臓器移植の推進」を邪魔するものを排除することだからだろう。相手が中国人なら、なおのこと。「日本で臓器移植をネタに、あくどい商売はしてくれるな」というところかもしれない。

ところで、与党の有志議員で作る臓器移植検討会は、5日に関係団体から賛否の意見を聞いたとのことだが、6日に毎日新聞が、今国会に提出予定の「臓器移植法改正案」の詳細な内容を報じた。
臓器移植法:「脳死は人の死」一律に定義 改正案判明
 改正案は、肝臓の一部を父親に提供した経験を持つ河野太郎衆院議員(自民)らが中心になって作った。年5件程度しかない脳死臓器提供を増やすため、提供の条件を緩めるのが狙い。
 具体的には、現行法が求める「本人の提供意思」を外し、本人が事前に提供を拒否していない限り、遺族の同意だけで提供を可能にする。
早い話が、現在は、病気や事故で脳死状態になった場合、ドナーカードを持った人だけが「臓器ドナー」の候補対象として、延命措置を早々に打ち切られて「脳死判定」を行われることになっているのだが、この「河野案」が正式に法律として成立すれば、ドナーカードを持っていようが持っていまいが、家族が「うん」と言ってしまえば、必要なだけの臓器がゴッソリと切り取られてしまうことになるのだ。

 コワイ~ヨ~ォォォォォ! イヤダヨ~ォォォォォ!

河野太郎は、「臓器提供と関係なく脳死で一律に死亡宣告する制度でいきたい」とのたもーてるらしい。自分が生体肝移植で、生きたまま肝臓を切り取られた恨みがあるからって、「生きてる人間から摘出するのはイヤだから、死体からなら文句も言わないし、でも、できるだけ新鮮な方が生着率がいいっていうんなら、“脳死者”も法律で“死人”ということに決めちゃいましょう」って、それは話がズレてるだろう。

こんな法案、絶対に通ってもらっては困る。郵政民営化のゴタゴタに隠れて、いつの間にか決まっちゃった・・・というのは、無しだぜ。そんなもの作る前に、「脳死になっても、私は臓器は提供しませんカード」を、まずは作ってくれ!!
作ってくれないなら、皆さん、ちゃんと「遺書」で、「イヤです」と一筆したためておきましょうね。

◎上記の元記事が期限切れの場合は、下記へ跳んでください m(_ _)m
 ■Web産経より
 ■Web産経より
 ■毎日インタラクティブより
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by rabbitfootmh | 2005-04-07 20:52 | 医療/生命倫理
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