二条河原落書

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「亀ちゃんじゃないけど、やっぱ産経もズルイ」


ライブドア・堀江社長インタビュー 一問一答全文
 〔産経新聞 2005年3月26日〕
 産経新聞では二月十五日以降、ライブドアに対し、電話と電子メールで再三にわたり堀江社長へのインタビューを申し込んできた。今回、初めてインタビューが実現したが、時間が十五分間に限られたため、メディア論を聞くにとどまった。
 この中で堀江社長は、産経新聞に「堀江支持のコメントが一つも出てこない」と述べているが、産経新聞ではライブドア側の考えを的確に伝えるため、二月十九日と三月一日の二回にわたり、共同通信による堀江社長のインタビュー記事を全文掲載した。折に触れて有識者らの見解も紹介しているが、ライブドア側を支持、あるいは評価する意見も掲載している。

 また、ニッポン放送株問題をめぐる大きな動きがあれば、ライブドアのコメントを掲載してきた。

・・・この「注意書き」は、堀江氏がインタビューの中で、
 「産経新聞でね、堀江支持のコメントがひとつも出てこないというのは、新聞をすべて比較して読んでいればわかるわけですよ。おかしい、どう考えても産経新聞はおかしいって。(比較して読めば)わかるんだけれども、誰もそんなことをするわけないじゃないですか。一般の人が新聞を五紙もとっているわけがないわけですよ。だいたい一紙しかとらないわけですよ。一紙しかとっていない人は、『なんて堀江はひどいやつだ』と思っちゃうかもしれない。産経新聞だけを読んでいたら。それは非常に危険なことですよ」
・・・と発言したことに対する“言い訳”である、としか思えない(苦笑)

また、「ネット上では、写真などもたくさん入れられる」という堀江氏の意見を“ありがたく”取り入れたのか、産経Webでは異例の(?)5枚ものホリエモンの写真が掲載されている。(紙の方は1枚だけだった)

確かに、「堀江支持のコメントがひとつも出てこない」というのは、“事実”ではないが、しかし、アンチ堀江のコメントはかなり激しい口調のものばかりなのに比べて、堀江支持と思われるコメントの方は「まあ、堀江クンの言いたいことは理解できないわけではないが・・・」というような、奥歯にものがはさまったようなものばかりだったし、その数も、決してバランスが取れていたとは感じられなかった。

産経新聞ファンは、たいてい「産経抄」に目を通していると思うが、堀江氏に“脱法者”の烙印を押すような論調が続いていたので、それを読んで“先入観”が染みついていると、「堀江支持」のコメントを読んでも「ウソ臭い」気分になっただろう。
産経新聞の“顔”というか、月刊誌『正論』の“出張所”である「正論」欄には、連日、堀江批判が掲載されていたし、3月25日には、鳥越俊太郎、中根一眞、稲増龍夫(って誰?)という、そうそうたるメンバーによる堀江批判の記事が、ほぼ1面を使って掲載されていた。

また、高裁の判決が出てから、あきらめ気分になったのか、それまでは出てこなかったような「喧嘩両成敗」的な識者コメントが“取ってつけたように”並んだのも、私には違和感があった。

おまけに、テレビの方では、「フジTVお抱え」?のデーブ・スペクター氏が、他局の番組まで出かけて行って、「堀江はキタナイ! アメリカでも、あんなやつは成功しない!」みたいなことを言い散らかしていて、大人気ない・・・という印象だった。(出演させる方もさせる方だけどね)

さて、本日3月26日の産経新聞は、ようやくOKがもらえたという、堀江社長とのインタビューの「全内容」が掲載され、Webサイトにも全文が転載されていた。
このインタビューの内容は、「15分しかもらえなかったので」という産経新聞側の“言い訳”にも関わらず、堀江氏の「頭の中」がかなり見える、充実したものだと思う。インタビュアーが良かったのかもしれないが(苦笑)

しかし、産経新聞(紙)の記事の、「ネット無制限 ニュース 人気で選択も」という見出しは、明らかに恣意的な「世論誘導」だろう。
 (産経)雑誌の取材で「メディアを殺す」という発言があった。どれが重要かという判断をするところに新聞が存在する意味があると思うが、「そうじゃない見方がある」ということを言いたかったのか

 「新聞に関しては、そうです。テレビとかに関しては、またちょっと意味合いが違ってくるんですけど」

 --刺激的な発言にはやろうとすることについていろいろ狙いがあるからだと思うが、真意は

 「刺激的な発言をすることの真意ですか」

 (産経)既存メディアにできないことをやるために「自分たちが既存のメディアを取り込んでそれを殺していく作業も必要なプロセスではないか」といったあたりだ

 「その、ありかたですよね。新聞とテレビでいうのと違いますよね、といったのはまさにそこです。たとえば、新聞の見出しは会社の中の人たちが選んでいますけど、もっと民主主義的なアプローチの仕方もいれるべきなんじゃないですかということです」

 (産経)人気投票的なアプローチということか

 「それもいれるべきでしょうと。すべてがそれにしろと言っているわけではないですよ。けれども、それは必要ですよ。あった方がいいと思うんです。そうでないと、なんだろうなあ、恣意性があると思うんですよ」

上の発言を読む限り、堀江氏は、「すべてがそれ(人気投票)にしろと言っているわけではないですよ。もっと民主主義的なアプローチの仕方もいれるべきなんじゃないですか」と言っている。

しかし、産経のズルイところは、紙の方でだけ、この堀江氏のインタビューを大きく載せたその隣に、佐野眞一氏の堀江批判のコメントをバン!とぶつけていることだ。おそらく、佐野氏は、この堀江氏のインタビューの内容を知る前に書いたのだと思うが、その見出しには報道不信に現れた「珍獣」とある。もちろん、佐野氏の文章からひっぱり出してきたものだが、はたして、この扱いが、産経新聞が誇示するように、本当に「フェア」なものなのか?

私は、別に、産経新聞がニクイと思ってこんな文章を書いているわけではない。むしろ、長年の産経ファンとして、とっても残念な思いでいるのだ。
真摯に日本の「国益」や「愛国心」についての報道を重ねている姿勢を頼もしいと思っている。だが、発行部数では到底かなわない朝日と、真っ向から対立するような位置に立ってから、何か、「批判のための批判」的な論調が強くなってきているように思われてならない。

人間というのは、自分で自覚があっても無くても、いちばん「触れて欲しくない」ところを突つかれると、拒絶反応が起きるものだと思う。産経新聞も、ホリエモンの「何が」、自分たちの“逆鱗”に触れたのかを、考えてみる余裕を持ってもいいのではないだろうか。

◎上記の元記事が期限切れの場合は、下記へ跳んでください m(_ _)m
 ■Web産経より


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by rabbitfootmh | 2005-03-26 14:53 | 日本の社会問題
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