二条河原落書

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「大阪府内に7人ぽっち?!」


不登校対策、大阪府が社会福祉士を小学校に派遣へ
 〔読売新聞 2005年2月25日〕
計画では、社会福祉施設でカウンセリングなどを行っている社会福祉士と契約し、府内を7つの地域に分け、7人でそれぞれを担当してもらう。
 府内の昨年度の不登校は、公立中で8655人、小学校で1842人。小学生が不登校になるきっかけは「家庭生活」が多く、府は、教師の知識や経験だけでは対応が難しいと判断し、福祉の専門家に協力を求めることにした。
「不登校」の問題は難しい。「不登校」は病気なのか? 異常な状態なのか? 「不登校」は怠学なのか? 不真面目なのか? 不登校の子供が学校へ毎日通うようになれば、問題は「解決」したのか? 専門家に頼るのは良いとして、たった7人? 認知されているだけでも、1万人強。単純に割り算すると、「社会福祉士」一人当たりの担当児童・生徒の数は、「1500人」だ。
焼け石に水どころか、本気で子供たちの悩みや苦しみ、その保護者の悲しみを癒してやろうと考えているなんて、ぜんぜん感じられない。
毎日、土日も休まずに10人ずつの話を聴くことができたとしても、丸3カ月かかる。そんなことで、苦しんでいる子供たちを救うことは不可能だ。現在すでに配置されているスクールカウンセラーに相談するためにも、予約を入れてすぐに会ってもらえる状態ではない。

「学校に行かない」という気持ちと、「学校に行けない」という気持ちの間には、大きな隔たりがある。「学校に行けない」子供たちには、居場所がない。どこにいても“居心地”が悪い。自分の存在そのものが“うっとおしく”なってくる。自分が消えるか、社会が壊れるかのどちらかしか、救われる道はない・・・そんな気分になるのかもしれない。

「ゲーム漬けの怠学の日々」

寝屋川市の事件の少年の様子は、そう見出しをつけて報道されていた。
「ゲームばかりしていたので、朝起きられず、授業中に居眠りばかりしていて、先生やクラスメートにからかわれていた」と。
本人の気持ちは分からない。だが、「ゲームの世界」だけが、彼が唯一、長く苦しい時間を耐えるために見いだした“居場所”だったのではないだろうか?

15歳で、大検に合格してしまった少年。18歳になるまで、その資格は活かされない。日本の大学(学校制度)は、「飛び級入学」を認めていない。「一芸」にだけ秀でていたわけではない。高校卒業時に必要な科目の単位を十分に満たす学力と知識が身についているのだ。多感な10代の1年は、中年期を迎えた大人の数年分の価値を持つものかもしれない。それを、3年間も何をして過ごせば良いというのか。

日本は、まだまだ規定の「レール」から外れてしまった者にとって、選択肢が少なく、居場所を見いだすことの難しい社会だ。
「不登校」の問題は、大人の「生き方」や社会の「しくみ」にまで関わってくる、大きく、深く、重い問題だと思う。少なくとも、「不登校の子供」を、肉体にできた“ガン細胞”のごとく認識し、それを無力化させるか、切除することが「治療」だと考えている間は、決して根本的な問題は無くならないと、私は思う。

◎上記の元記事が期限切れの場合は、下記へ跳んでください m(_ _)m
 ■読売オンラインより


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by rabbitfootmh | 2005-02-28 23:07 | 子育て/教育
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