「名古屋で脳死判定 臓器移植実施へ」
名古屋の男性に脳死判定、32例目…臓器移植へ
またやってしまったのか・・・。「脳死」と判定されドナーとなった男性が、いったい何歳だったのかは報道されていないが、臓器が“すっかり”摘出されて、移植待機者のもとへ運ばれたらしいということは、まだまだ元気な肉体の持ち主だったということだろう。
「命のリレー」とか「臓器提供は善意のなせるワザ」とか、臓器移植ネットワークや推進派の医師や議員たちは、“心温まる話”に仕立て上げようとしているが、本当のところは分からない。「ドナーとレシピエントのプライバシーの保護」という名目で、すべては“白い巨塔”の中で、秘密裏に行われている。
今回の新聞記事で目新しいことがあったとすれば、「家族の同意があった」ということが明記されていることだ。今後、本人が“生前”に作成した「ドナーカード(臓器提供意思表示カード)」に多少の不備があっても、家族の同意さえあれば、どんどん脳死者からの臓器摘出を行えるようにしようと、推進派は目論んでいる。
いや、「ドナーカード」を所持していなくても、生前に本人が「絶対にイヤだ!」と家族など近しい人物に明言し、「自分が脳死になった時に、臓器提供はしない」と宣言してくれ」と約束を取り付けておかない限り、有無を言わせず臓器が切り取られる恐れも出てきたのだ。
だが、その「遺言」を、家族が守って実行してくれるかどうかも分からない。「意識があることが、周囲の人間に読み取られず」かつ「自発的に体を動かすことができない状態」(脳死状態)になってしまったら、自分には臓器摘出を阻止する術は残されていないのだ。
こうなったら、体のどこかに「臓器提供はしません」と、イレズミでもしておくしか方法は無いのかもしれない? (◎_◎)
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◆脳死移植:名古屋で脳死判定 臓器移植実施へ
〔毎日新聞 2004年11月20日 19時25分〕
(前略)
日本臓器移植ネットワークによると、心臓は大阪大病院(大阪府吹田市)で40代の男性患者▽肺は岡山大病院(岡山市)で40代の女性患者▽肝臓は京都大病院(京都市)で30代の女性患者--にそれぞれ移植される。
腎臓と膵臓(すいぞう)は、医学的な理由から移植が見送られた。