二条河原落書

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「ノン・ドナーカードも作ってください」


a0037706_11551134.gif「脳死に至る過程で医療ミスがあったとして病院が訴えられるのは初めて」だったっけ? 「脳死に至る過程」では無いかもしれないが、脳死判定が出された後の臓器摘出の“手順”に問題があったケースは、あるのではなかっただろうか?

5日付の産経新聞の大阪版には、社会面の下の方に目立たないように小さな記事が出されていたが、その伝えるところでは、ドナーとなった女性は、突然意識不明となって病院に搬送された際に「心不全」と診断され、その後一時的に意識を取り戻して、本人が頭痛を訴えたため、頭部の精密検査を行ったところ、「くも膜下出血」であったことが分かったが、そのまま脳死状態になり、臓器を摘出されたということだ。

毎日新聞の記事に無かった情報としては、直接の死因となった頭部の異常を発見するための精密検査が、「病院に搬送されてから6時間後であった」という事実だ。「くも膜下出血」が誘因となって「心不全」を起こすケースがあるのかどうか、医療の専門家に聞いてみたいところだが、その後、心臓が再び鼓動を開始して意識を取り戻したということなら、やはり処置に当たった医師の判断ミスがあったと言えるのではないだろうか。

もう一つ、いつも疑問に思うのだが、この「臓器提供意思表示カード(ドナーカード)」に、臓器提供の意思を示して署名していることを、病院はどのような手段で「知る」のだろうか? 突然倒れた人が、その時にカードを「身につけている」状態であることは、まずまれではなかろうか? では、大切な家族が生死の境を彷徨ってパニック状態になっている家族に「ドナーカードに記入してませんでしたか?」と尋ねるのだろうか?
 ※「臓器提供意思カードの軽微な記載ミスは弾力的に解釈」

厚生労働省は、「臓器提供意思表示カード」といっしょに、「臓器“非”提供意思表示カード」も作るべきではないのだろうか? 今は、臓器を勝手に摘出されたくない人は、現行のドナーカードに、「臓器の提供はしません」という項目に○印をつけておくしかないのだが、なんだか持ってるのは気味が悪いんだよね、あの絵柄・・・。


 *参考書籍 
 「脳死状態で臓器を切り取られたら、“痛い”」けど、主張できない・・・コワイ(◎_◎;)

「脳死は人の死ではありませんよっ!」
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◆医療過誤:臓器移植のドナー患者遺族 ミスで脳死と提訴
 〔毎日新聞 2004年11月4日 13時10分〕

 岡山県倉敷市の川崎医科大病院で02年11月、脳死と判定され
た50歳代の女性(当時)の遺族が4日、「脳死になったのは病院
が適切な処置を怠ったため」として、同病院を相手取り、約6200万
円の損害賠償を求める民事訴訟を岡山地裁に起こした。厚生労働省
によると、臓器移植法に基づく脳死判定は31例あるが、脳死に至
る過程で医療ミスがあったとして病院が訴えられるのは初めてとい
う。
 (以下略)
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by rabbitfootmh | 2004-11-05 11:54 | 医療/生命倫理
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