二条河原落書

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「サマワは非戦闘地域とは言えない・・・だったらどーする?」


a0037706_1225044.gifイラクでの紛争は、いったい誰が何のために、誰のために何をやっているのかが、ますますチンプンカンプンになってきた。日本の不勉強マスコミ(瓦版屋)が騒ぎ立てる言説を聞いている限りにおいては・・・のことだが。

「自衛隊は“戦闘行為”ができないので、“非戦闘地域”へ派遣します」という名目で国会の承認を得て行ったのだが、実のところは、「アメリカの側に立って、国際平和に貢献するため」という大義が前提であることは、まともな思考能力をもった“大人”ならば、当然理解していることである。それを、言葉尻だけとらえて、「ロケット弾が飛んできたのだから戦闘地域だ。撤退だー!」と大騒ぎするのは、子供じみた振る舞いだろう。

ならばもし、日本の自衛隊がサマワから撤退して帰国するとして、その後、どうするのだろうか? これからの米・英との関係や、中東の石油資源の問題や、“隣国”との交渉など、日本が一国で独自路線を敷いてやってゆける自信が、おありなのだろうか? 民主党が政権を握ったアカツキには、やってくれると言うのだろうか?

米・英・欧では、アメリカがイラクへ侵攻する「大義」とした「大量破壊兵器の存在」が、ウソであったらしいという結論に落ち着きつつあるようだが、本来は「テロリスト(イスラム原理主義者)の攻撃からアメリカの国と国民を守る」ということが、第一目的だったのではなかったのだろうか? それは、つい先日の、オサマ・ビンラディンの“宣戦布告”とも言えるビデオ映像によって、皮肉にも再確認されたように思う。

もう一つの、アメリカ軍のイラクへ侵攻の理由は、その過激派テロリストたちを、イラクのフセイン元大統領が金銭や武器調達によって「支援」していた、という疑惑があったことと、フセインがイラクを軍事大国として米欧のキリスト教国に対抗しようと考えており、その自己の目的追求のために、イラク国民のほとんどが彼の「圧政」に苦しんでいるので、彼を捕縛して断罪し、イラク国民を「解放」しようということだった。
サダム・フセインは捕縛され、今はアメリカの手の中にあるが、イラク国民の生活は改善されないままであり、むしろ、ますます国内の混乱は増しているかのようだ。

「イラク」については、さまざまな部族の寄り合い所帯であって、国家としての団結力が無いという人もあり、逆に、古い歴史と文化によって「イラク人」としての共通認識を持っているという人もあり、遠い日本から眺めているだけでは、「実態のつかめない国」というのが正直な感想だ。

第二次大戦後に起きたアジア諸国での内紛や政変などを見ていると、それらの国では“独裁者”政権が倒れたあとには、何らかのリーダーシップを取れる人物、あるいは国民の人望の厚い人物が押し上げられて、政治的な“舵取り”をし、それなりに「独立国」としての体裁が整えられてきたように思う。
しかし、イラクは、フセイン元大統領が姿を消した後に、国全体をまとめ上げようとする人物がいっこうに現れない。イラクに侵攻した他国の軍隊を攻撃しているのが、どういう思想的・政治的背景を持った勢力であるのか、いったい自分たちの国を、どのような形の国にしたいと思っているのか、まったく見えてこない。
かろうじて伝わってくるのは「資本主義によって腐敗したアメリカのような国には、“されたくない”」ということぐらいだろうか。だが、資本主義・市場原理に則って国家運営をしている国が、今のところ、豊かさを享受し、より幸福であることは確かな事実である。

イラクの領土内に暮らす人びとが、「こういう国にしたい。こういう生活を送りたい」という明確な目標なりイメージがなければ、他の国の人間は手の出しようが無い。最低限のライフラインや病院・学校などの公共施設を建設する手伝いくらいはできても、それを邪魔するように、誰かが砲撃や自爆テロを仕掛けたりするのでは、何をやっているのかさっぱり分からなくなってくる。善意から手伝おうと、命懸けでやって来ているのに、こんな割の合わない事はない。

では、「後は、イラクの国のことはイラクの人たちが好きにやっていきなさい」と言って、アメリカ以下、他国の軍隊がすっかり撤退してしまえば良いかというと、その後イラクがどうなるのか、まったく予測もつかない。ただ、アメリカその他の国々に、テロ攻撃を仕掛けるような輩が、イラクを拠点にして活動の手を広げてしまいそうな悪い予感だけはある。
いや、現在すでにそういう状況なのだ。悪意の無い外国人を路上で拉致してきては、残忍な手口で殺し続けている。「オレたちは何も恐れるものはないのだ」という、コケ脅しのために、罪もない人々の命を奪っている。キリスト教徒でなくても、やつらの言動に一片の「正義」も「正当性」も無いと判断するだろう。
そんなことが起き続けるのは、非道なテロリストたちを断罪し、処罰する力がイラクにはないからだ。

だから、少なくとも、他国に害悪を与えるような輩の出入りを排除し、イラク国民にとっても、何らかの目的があってイラクを訪れる外国人にとっても、安全を保障できるような国になってもらわなければ困るのだ。今、アフガニスタンがその道を歩み始めている。

同じ「地球」の上に棲む人間として、全体の秩序を乱さぬようにし、お互いがお互いの幸福を侵害しないようにして、うまく共生してゆなければばならない。そのことを理解しないでは、イラクという国は、この地上から消えてしまっても、仕方がないのではないだろうか・・・。


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◆衆院本会議:イラク邦人殺害や宿営地被弾で質疑
 〔毎日新聞 2004年11月3日 0時50分〕

 衆院は2日の本会議で、イラク・サマワの陸上自衛隊宿営地内に
砲弾が撃ち込まれたことや、福岡県出身の香田証生さん(24)の
殺害事件に関する質疑を行った。民主党はサマワ周辺について、自
衛隊が活動できる「非戦闘地域」ではなくなったとして撤退を要求。
小泉純一郎首相は「直ちに『非戦闘地域』の要件を満たさなくなっ
たとは考えていない」と拒否した。ただ、サマワの治安情勢につい
ては「予断を許さない」と語り、今後も宿営地が攻撃を受ける可能
性は否定できないとの認識を示した。
 (以下略)
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◆サマワは非戦闘地域とは言えない=岡田民主党代表
Excite エキサイト : 国際ニュース [ 11月02日 19時50分 ]
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by rabbitfootmh | 2004-11-03 00:00 | 日本の社会問題
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