二条河原落書

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「臓器提供意思カードの軽微な記載ミスは弾力的に解釈」


a0037706_025336.gif  本人の署名がない場合や、本人の署名
だけで他の記載がない場合は、本人の意思
が確認できないため無効となる以外は、ほと
んど「弾力的な解釈」で「臓器提供ドナー」と
されるということなのだろうか?

厚生労働省内に設置された「健康局厚生科学審議会 疾病
対策部会」の「臓器移植委員会」の第17回(今年5月6日開催)
の議事録を読んでみたのだが、「臓器移植法」の改正が行われ
ようが行われまいが、こっちの委員会で「ドナーカード」を有効に
使えるようなマニュアルを作ってしまおう・・・という流れになって
いて、おそろしくなってしまった。
まるで、「憲法九条」の“武力行使は是か否か?”に関する、弾力
的な解釈と同じであり、法的な根拠を持たないままに、医療現場が
なし崩し的に「脳死判定」を急ぐことを助長するのではないかという
危機感が、ますます強くなった。
 ※第17回 臓器移植委員会 議事録(2004年5月6日)

「臓器移植法改正」については、今国会で議論される予定だったと
思うのだが、いつの間にそんな審議が行われたのか、ほとんど国民
には知らされていないし、厚労省内の「委員会」レベルで承認され
れば「それでOK」として良いものなのだろうか。

上に挙げた議事録は、会議での口語による発言がそのまま残され
ているので、ご一読いただきたい。ダラダラと、この世離れしたやり
取りが2時間分全て記載されていて、読みづらいのだが、「生命倫
理」や「哲学的考察」など微塵も見えない俗物たちが、「死ぬか、
生きるか」の瀬戸際で苦悩している臓器移植のドナーとレシピエン
トの未来を握っているかと思うと、背筋が凍る思いがする・・・。
前半は移植レシピエント(待機患者)の抱える問題についてなので、
最初から3分の1から2分の1くらいから後、特に最後の方だけで
も目を通していただけたら、と思う。

さらには、「脳死判定」において何か不都合が起きてしまった場合
に、誰(どこ)が責任を取るのかは、今のところ明確に定められて
いないというのであるから驚く。
厚生労働省の管轄部署か厚生労働大臣なのか、それとも臓器移
植ネットワークなのか、脳死判定を行う指定医療機関の“現場”の
担当者なのか、決まってないのだという。
ただ、厚労省に責任があるとしておけば、何か起きても、“被害者”
は「(国相手に)行政訴訟なんて、おっかなくて誰もしないでしょう。
日本てのはそういう国なんだから。(国に責任取ってもらっておく
のが、いちばん面倒が少ないだろう)」などという発言を読むと、
怒りが込み上げてくる。



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◆臓器提供意思カード、軽微な記載ミスなら弾力的に解釈
 〔読売新聞 2004年10月14日 21時57分〕

 (記事概要)
臓器提供意思表示カードを所持していたにも関わらず、軽微な記載
ミスが原因で「脳死判定」が実行できず、臓器提供のドナーにでき
ないと日本臓器移植ネットワークに連絡があった事例は、1997
年10月の同法施行以来、今年6月までに105件。

記載ミスの6割を占めるのは、提供したい臓器の名前に「〇」が付
けてあるのに、その前提として「脳死判定に従い臓器提供する」と
いう意思を示す文の頭にある数字に「〇」がない例だとか。

厚労省は14日、臓器移植委員会の下に法律家による作業班を設置
し、本人の意思が常識的に見て確認できる場合は、有効性を認める
方向で合意。15日の同委員会で正式に承認される見込み。
今後、有効とされる記載ミスの具体例をマニュアル化するほか、意
思表示カードの様式の改良も検討する予定で、少なくとも年に一例
くらいは脳死移植が増えそうだと見込んでいるという。
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by rabbitfootmh | 2004-10-20 00:29 | 医療/生命倫理
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