「東京・杉並区が06年春に、小学校教員の養成塾開設」
東京都の各区は、公立学校の教育に関してさまざまな試みを始めている。規制緩和をすれば、地域や民間が持ってるアイデアが次々に湧きだしてくる、という良い例かもしれない。
はっきり言って、文部科学省やその関連団体(中教審など)から出されてくる提案は、現行
制度の枠内で実施できるものばかりで、その制度そのものを変えてしまおう、という発想がまったくない。時代が求めている人材の“中身”(才能)が、変化してきているのだから、いつまでも戦後の制度を死守する必要性は無いはずだ。
今の教員免許は、資格取得のために必要な学科の単位を、大学に認定してもらって必要数だけそろえるだけであり、実際に「学校現場」で教壇に立つ経験も2週間ほどしか与えられない〔2週間のうち、自分独りで授業を行うのは、多くて4~5時間、といったところではないのだろうか?〕 たいていは自分が卒業した“母校”へ「教育実習」に出向くのが慣例だが、受け入れる側にかかる負荷も大きい。
杉並区の試みが、どのような実を結ぶかはまだ未知数だが、子供たちを真剣に教育しなければ、この国の未来が危うくなることを思えば、思いつくことはどんどん試してみれば良いのではないだろうか。成果が出なければ、改善を繰り返せばいいのだし。
それから、今の学校制度で不満なのは、先生の異動サイクルが非常に短いことだ。地域の状況を把握したり、保護者とのコミュニケーションが深まるまでに他校へ転勤させられてしまう。子どもたちも、信頼して慕ってきた先生が突然居なくなった時には、ショックを受ける。
それは、マンネリ化、惰性の弊害よりも大きいように感じるのだが。
ごぶさたしておりました <<(_ _)>>
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◆小学校教員の養成塾開設 東京・杉並区が06年春に
〔産経Web 2004年10月15日 23時12分〕
東京都杉並区は15日、大学生らを公募して区立小学校の教員を
養成する「杉並師範塾」を2006年4月に開設すると発表した。
修了者は区が独自に教員として採用する。
(中略)
週末や夏休みを利用して講義やグループ討論、宿泊研修をし、区
の教育施策や期待される教員像、指導力の向上などについて学んで
もらう。講師は教育関係者だけでなく経済、文化、スポーツなど幅
広い分野から集める予定だ。